秋の園遊会:愛子さまと佳子さま、真紅の“おそろいコーデ”が示す皇室の絆

10月の長雨が終わりを告げ、清々しい秋晴れに恵まれた28日、東京都の赤坂御苑では恒例の秋の園遊会が盛大に執り行われました。この由緒ある行事では、天皇皇后両陛下が主催され、各界で顕著な功績を挙げた功労者や各国の外交使節団が招かれ、皇族の方々による温かいおもてなしが繰り広げられます。今年も、高市早苗内閣総理大臣(当日、トランプ大統領との首脳会談を終えたばかり)、国民的騎手の武豊さん、女優の菊池桃子さんを含む約1800名が出席し、華やかな交流の場となりました。特に注目を集めたのは、皇室のプリンセス方のお召し物、中でも愛子さまと佳子さまの美しい装いです。

伝統と革新:女性皇族方の洋装への転換

今回の秋の園遊会では、前回の開催時とは異なり、女性皇族の皆様が色鮮やかな洋装でお出ましになり、秋の晴れやかな空に一層の華やかさを添えました。この装いの変化は、伝統的な和装と並び、現代の皇室の国際性と柔軟性を象徴するものと言えるでしょう。数ある中でもひときわ輝きを放っていたのが、天皇陛下の長女であられる敬宮愛子さまと、秋篠宮皇嗣殿下の次女であられる佳子さまです。お二人はまるで真紅のバラが咲き誇るような赤色を基調としたお召し物で登場され、会場の注目を一心に集めました。

深紅の彩り:愛子さまと佳子さまが魅せた“おそろいコーデ”

愛子さまは深みのあるワインレッド、佳子さまは鮮やかな紅赤と、それぞれ異なるニュアンスの赤色を選ばれましたが、全身を赤系統の色で統一されたそのコーディネートは、まさに“おそろい”と呼ぶにふさわしいものでした。この秋らしい華やかな装いは、お二人の表情をより一層明るく輝かせ、その場にいる人々を魅了しました。皇室の皆様が園遊会のような公の場にお揃いで臨む際、洋装か和装か、どのような色味を選ぶかなど、事前に綿密な打ち合わせが行われるのが通例です。今回も例外なく、お二人の間で事前に相談がなされたと推察されます。ファッションジャーナリストは「愛子さまと佳子さまは、あえて洋服の色味を揃えられたのでしょう。カラーだけでなく、美しくまとめられた髪型や、上品な真珠で統一されたアクセサリーなど、細部に至るまでシンクロしており、まるで姉妹のような親密な絆を感じさせる、大変素敵なコーディネートでした」と評しています。

絆の証:過去の「ペア公務」と受け継がれる「思い出」の衣装

愛子さまと佳子さまは、これまでも「ペア公務」、すなわちお二人で共に公務に臨まれる機会が度々ありました。初めての「ペア公務」は2022年の「秋季雅楽演奏会」ご鑑賞の際で、この時は愛子さまが白、佳子さまが赤と、おめでたい「紅白コーデ」で登場され、「縁起が良い」と大きな話題を呼びました。さらに2024年には、文化勲章受章者や文化功労者を招いた茶会にもお二人で出席され、この際も愛子さまは白、佳子さまは赤の「紅白コーデ」でお揃いになられています。

今回の園遊会で佳子さまが着用された赤いセットアップは、実は愛子さまと共に臨んだ雅楽演奏会と茶会で着用されたものと全く同じ衣装であったことが明らかになりました。これは、愛子さまとの大切な思い出が詰まった一着と言えるでしょう。過去に「紅白コーデ」が続いていたことから、今回は「二人で赤色を基調とした装いにしてみよう」と、お二人で話し合われたのかもしれません。愛子さまと佳子さまの“真紅のおそろいコーデ”は、秋の園遊会に華やかな彩りを添えただけでなく、お二人の間にある深い絆と、これまで共に積み重ねてきた思い出の重なりを象徴する、心温まる出来事となりました。


参考情報

  • 皇室ジャーナリストによるコメント
  • ファッションジャーナリストによるコメント