![「最も聡明で有能」軍歴30年のロシア軍参謀長が死亡…英供与の巡航ミサイルとの見方も 「最も聡明で有能」軍歴30年のロシア軍参謀長が死亡…英供与の巡航ミサイルとの見方も](https://jp24h.com/wp-content/uploads/2023/06/20230615-00080001-chosun-000-9-view.jpg)
(写真:朝鮮日報日本語版) ▲写真=UTOIMAGE
ウクライナ南部ザポリージャでロシア軍のベテラン将校が死亡したことが分かった。ウクライナが英国から供与され、最近実戦配備して使用中の長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」によるものとみられている。
【写真】英国がウクライナに供与している巡航ミサイル「ストームシャドー」
英ガーディアン紙やロイター通信などは13日、ザポリージャ州の親ロシア派当局者の話として「ロシア軍第35軍参謀長のセルゲイ・ゴリャチェフ少将(52)が前日に死亡した」「ロシア軍は最も聡明(そうめい)で有能な、最高のプロフェッショナリズムと勇気を兼ね備えた優秀な指揮官を失った」と明らかにした。
一部の専門家は「ゴリャチェフはストームシャドーによって死亡した可能性が高い」と分析している。ストームシャドーは英国が先月11日からウクライナに提供している長距離ミサイルで、最近は戦場でウクライナ軍の主力兵器として使用されており、新たな「ゲームチェンジャー」とも呼ばれている。
輸出用で射程距離が250キロに達することから、ウクライナ軍はロシア本土にまで届く長距離の攻撃能力を確保するようになった。地下数十メートルのバンカーをも攻撃できるという。ただしウクライナ軍はこの兵器をロシア軍が占領している東部地域とクリミア半島のロシア軍に対する攻撃のみに使用することを約束した。
ロシア軍で30年の経歴を持つ経験豊富なゴリャチェフ少将は生前多くの勲章を得た優秀な将校として知られている。過去には第2次チェチェン紛争で戦車旅団を指揮し、タジキスタンのロシア軍基地では総司令官も務めた。また親露分離勢力が掌握しているモルドバ東部のトランスニストリアでロシア軍を率いたこともある。
外信はゴリャチェフの死について「先週から始まったウクライナ軍の反転攻勢で死亡したロシア軍の最も有名な将校」「ウクライナ戦争でロシア軍将官が死亡するのは昨年6月以来1年ぶりだ」と伝えている。ガーディアンは「ロシア軍は侵攻開始からこれまで12人以上の将官を失った」と伝えている。ただしロシア国防省は今もゴリャチェフの死亡についてコメントを出していない。
ムン・ジヨン記者