各方面に影響が及んでいる
またも芸能人の違法薬物事件だ。自宅で大麻を所持したとして、警視庁は16日、大麻取締法違反の疑いで俳優の永山絢斗容疑者(34)を逮捕した。捜査関係者によると、逮捕容疑は自宅で大麻を所持した疑い。今月30日には出演映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編―決戦―」の公開が控える中での逮捕劇に芸能界には衝撃が広がっているが、商業施設で“不審なもの”を吸っていたという目撃情報をキャッチした。
【写真】15年前…デビュー当時の永山絢斗容疑者
捜査関係者によると、東京・目黒区の永山容疑者の自宅マンションに15日夜に警視庁の捜査員が家宅捜索。その場にいた同容疑者を16日午前0時過ぎに逮捕したという。
「永山容疑者はかねてより内偵されていた。ここ数週間はベタ張り状態で、交友関係なども把握済み。ここから入手ルートなどを詳しく調べることになる」(捜査関係者)
違法薬物で著名人を逮捕する場合は、よほど確度が高い情報がないと家宅捜索にまでは踏み切れない。もしモノが見つからなかった場合、警察は赤っ恥をかいてしまい、再び捜査するのが難しくなるからだ。
「本人も自宅にいるタイミングを見計らったということは、自信があったということ」(同)
永山竜弥(43)、永山瑛太(40)という2人の俳優を兄に持つ永山容疑者は2007年に俳優デビュー。10年公開の主演映画「ソフトボーイ」で日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した。今や映画やテレビに引っ張りだこの注目株だっただけに、芸能界にはショックが広がっている。
役作りに熱心に取り組むタイプで、スタッフにも優しく接していたが、こんな証言もある。
「仕事現場では疲れた表情を見せることもあった。ある商業施設の喫煙所で“不審なもの”を吸っていたという目撃情報もあります。これほど大胆になれるのも以前から使っていたのかもしれません」(芸能プロ関係者)
問題なのは、出演映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編―決戦―」の公開が30日に控えていることだ。同映画は21年に公開された第1作が興行収入43・8億円の大ヒット。第2作は4月に公開された「―運命―」と今回の「―決戦―」の2部作となっており、制作に力が入っている。
ある映画関係者の話。
「永山はかなり重要な役で出演しているし、もうこの段階で公開を延期したり、中止したりすることは難しいのでは。ただ、舞台あいさつなどイベントの開催を控える可能性はある。出演者やスタッフは怒り心頭でしょう」
先月には、2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(吉高由里子主演)に藤原隆家役で出演することが発表されたばかりだ。
違法薬物によって逮捕される芸能人は後を絶たない。昨年には元「KAT―TUN」の田中聖が2月と7月に覚醒剤取締法違反(所持・使用)で逮捕。今年に入ってからも4月に3人組ユニット「変態紳士クラブ」のメンバー・VIGORMANがやはり大麻取締法違反で逮捕されている。
薬物事情に詳しい関係者は「芸能界の薬物汚染は相変わらず変わりませんよ。『大麻なんて普通のタバコじゃん』と有名ミュージシャンは言っているぐらいですからね。合法化する国もあるので『なんで日本はダメなんだ』ぐらいに思っていますよ」と話している。
東スポWEB