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提供:ウェザーニュース
最大震度6弱を観測した2018年の大阪府北部の地震(以下、大阪北部地震)から5年が経ちました。
現在は地震活動が落ち着いた状態となっています。ただ、大阪の周辺には活断層がいくつもあり、普段からの備えは欠かせません。
大阪府内で初めて震度6弱以上を観測した地震
大阪北部地震は2018年6月18日7時58分頃に発生しました。震源は大阪府北部で、地震の規模はマグニチュードは6.1、深さ13kmで、西北西-東南東方向に圧力軸を持つ型と解析されています。
この地震で大阪市北区、高槻市、枚方市、茨木市、箕面市で震度6弱を観測。大阪府内で震度6弱以上を観測するのは気象庁の詳しい統計が残る1919年以降で初めてでした。
震源付近には有馬-高槻断層帯があり、詳しい解析では南北2つの震源断層の活動で発生したとみられています。
ブロック塀の被害が多発
朝の通勤通学時間帯に発生したため、ラッシュアワーの交通機関が麻痺状態となり、大きな影響が出ました。また、家屋の倒壊などの被害に比べて、ブロック塀の倒壊による被害が目立ったのが特徴です。
消防庁のまとめによると、この地震による死者は6人、重軽傷者462人、住宅の全壊が21棟、半壊が483棟となっています。
防災科学技術研究所による地震動の分析では、周期が0.2~0.4秒にピークがあり、木造家屋に大きな被害をもたらす「キラーパルス」と呼ばれる1.0~2.0秒に比べると短い周期の揺れが卓越していました。このため、家屋の被害以上に、ブロック塀の倒壊の被害が目立ったと考えられます。
地震回数は減少も周辺の活断層の活動に懸念
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地震発生後、数日は余震活動が活発で、本震の翌日、6月19日に発生したマグニチュード4.1、最大震度4の地震が最大余震です。
その後は時間とともに地震回数が減少し、現在は本震が発生前と同じような状況になっています。
ただ、大阪府内には有馬-高槻断層帯、生駒断層帯、上町断層帯などの活断層が知られています。その中で、政府の地震調査研究推進本部では、上町断層帯で30年以内にマグニチュード7.5程度の地震が発生する確率を2~3%としています。
大阪市は上町断層帯で大地震が発生した場合、市内の建物の半数以上となる27万棟に被害が出ると想定するなど、大きな影響が懸念される地震です。こうしたタイミングをきっかけに、改めて地震対策の確認を行うようにすると良さそうです。
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