仏洞窟にネアンデルタール人の「彫刻」 5万7000年以上前


仏洞窟にネアンデルタール人の「彫刻」 5万7000年以上前

仏中部トゥール近郊のロッシュコタール洞窟で発見された、指の跡による彫刻を指す考古学者ジャンクロード・マルケ氏(2023年6月26日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【写真15枚】仏洞窟で見つかったネアンデルタール人の「彫刻」

 米科学誌「プロスワン(PLOS ONE)」に先週掲載された報告によると、見つかったのは洞窟の柔らかい壁面などに指や道具で跡をつける「フィンガーフルーティング」と呼ばれるもので、現生人類ホモサピエンスが欧州西部へ進出する以前、つまりネアンデルタール人によるものだという。

 研究チームは、デザインは抽象的だが「明らかに意図的」に刻まれたもので、「ネアンデルタール人の行動に関するわれわれの知識に新たな、そして非常に重要な貢献」となる発見だと述べている。

 彫刻が残されていた仏中部トゥール(Tours)近郊のロッシュコタール(Roche-Cotard)洞窟は、1846年に発見された。しかし、所有者が数千年にわたって入り口をふさいでいた泥を1912年に撤去するまでは、ほとんど立ち入ることができなかった。

 大規模な発掘調査が開始されたのは2008年。彫刻は年代測定技術によって「5万7000年以上前、地層的に考えるとおそらく7万5000年前ごろのもの」と推定されている。【翻訳編集】 AFPBB News



Source link