子供2人を射殺された父を襲った“生活苦” 犯罪被害者への国の支援「まだ不十分」【WBS】

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市川武範さんは犯罪被害者への国の経済的支援が不十分だと訴える

長野・坂城町。市川武範さん(58)は3年前に突然、犯罪被害者遺族となりました。

「ドアを開けたら、娘の杏菜がうなだれる形で倒れていました」

仕事から帰宅した市川さんの目に飛び込んできたのは、血を流し、うめき声を上げる長女の姿でした。さらに家の奥では、血だらけの次男が倒れていました。

2020年5月26日深夜、突然窓ガラスを割って押し入った男に、長女の杏菜さん(当時22歳)と次男の直人くん(当時16歳)を射殺されました。家族思いで優しかった杏菜さんは、恥ずかしがり屋だった弟の直人くんの面倒をいつも見ていました。2人は市川さんにとってかけがえのない存在でした。

事件後、2人はすぐに病院に搬送されましたが、医師から告げられたのは、無情な宣告でした。

「細かい弾丸の破片が脳のあちらこちらに散らばってしまっている。だから申し訳ないが、飛び散った破片を取り除くことは、今の医療ではできない」

発砲した男はそのままリビングで自殺。事件から3年経った今も、そのときの血痕が部屋のあちこちに残っています。

事件後、市川さんはすぐに葬儀や引っ越し費用などで100万円近い出費を強いられました。9カ月後にようやく遺族給付金として、国から約680万円が支給されました。しかし、事件現場となった自宅は売却もできず、住宅ローンや固定資産税を今も払い続けています。

「2人の命がたったこれだけかと。被害者遺族への生活再建のための支援金という意味合いも、この遺族給付金に持たせてもらいたい」(市川さん)

犯罪被害者や遺族から不十分だと指摘される給付金。犯罪被害者支援に詳しい琉球大学法科大学院の齋藤実教授は制度の問題点を指摘します。

「給付金は直前の収入によって算定される。もし『仕事がなかった』となると、かなり低い基準になる。交通事故に比べると圧倒的に低い。4分の1程度の金額になる」

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