ロシア国旗
ロシアで反乱を起こした民間軍事会社「ワグネル」トップのプリゴジン氏は3日、「近いうち、あなたたちがワグネルの前線での勝利を見ることを確信している」と述べる音声メッセージを公表した。反乱は「裏切り者との戦いと、社会の動員が目的だったと理解してほしい」と正当性を主張した。露独立系メディア「メドゥーザ」が報じた。
【写真】ウクライナ南部ザポロジエ州の前線付近でロシア側に向け攻撃するウクライナ軍
プリゴジン氏の音声公表は反乱失敗後の6月26日以来、約1週間ぶり。自身の居場所には触れなかった。
これに先立ち、ワグネルは2日、戦闘員の募集を1カ月間停止すると交流サイト(SNS)で発表した。反乱失敗後も露各地で戦闘員募集を続けていたが、プーチン政権からの圧力強化が背景にあるとみられる。
一方、ロシアへの反攻作戦を進めるウクライナのマリャル国防次官は3日、南部ザポロジエ州での反攻で過去1週間に28平方キロメートルの領土を奪還し、反攻開始以降に解放された領土は計158平方キロメートルになったと発表。東部ドネツク州バフムト方面でも同期間に9平方キロメートルの領土を新たに解放したとした。