「第39回ATP賞テレビグランプリ受賞式」に登壇した鈴鹿央士
【モデルプレス=2023/07/06】6日、都内にて「第39回ATP賞テレビグランプリ」受賞式(※)が開催され、2022年に放送されたフジテレビ系木曜劇場『silent』がドラマ部門で最優秀賞を受賞。俳優の鈴鹿央士やプロデューサーの村瀬健氏らが登壇し、最終回結末のセリフについて言及した。
【写真】川口春奈、鈴鹿央士の肩にコテン
◆「silent」目黒蓮、最後のセリフを言われる前から理解していた
「silent」は、川口春奈演じる主人公の紬がかつて本気で愛した恋人である想と、音のない世界で“出会い直す”という、切なくも温かいラブストーリー。全11話中9話がTwitterの世界トレンド1位にランクイン、見逃し配信が歴代最高記録を更新するなど社会現象を巻き起こしていた。
その最終回では、想が紬の耳元で何かをささやき、笑みをこぼす。想が紬に伝えたセリフは視聴者には分からないまま、カメラワークがフェードアウトして、高校時代の2人が内緒話を繰り返しては笑い合うカットで物語の幕は閉じられた。
本作で紬の元恋人・戸川湊斗役を演じた鈴鹿は、そのシーンの真相について司会のテレビ朝日・久冨慶子アナウンサーから聞かれると、「僕も監督に聞いたんですよ。『あれなんて言ってたんですか』って。でも教えてくれなかったので、僕も知らないんです」と回答。
そこで、村瀬プロデューサーに同じ質問を問うと「決まったセリフは当然あって、目黒くんに『こういうセリフだよ』って言おうとしたら、ちゃんと『これですよね』って言ってきて『それ』」と、監督や脚本家、村瀬プロデューサーで決めたセリフを言われる前から理解していたという。
さらに「春奈ちゃんには言わずに、その言葉を言ったリアクションが川口春奈さんの表情で、それを何を言ったかはここでは言わないので皆さんのご想像にお任せします」とセリフについては明かさなかったものの、ドラマではそのセリフを初めて聞いた時の川口の表情を切り取ったと撮影秘話を語っていた。
また、本作は風間太樹監督が特別賞も受賞している。
◆「第39回ATP賞グランプリ」
ATP(一般社団法人 全日本テレビ番組製作社連盟)では、製作会社の社会的機能を高め、制作スタッフ一人ひとりの情熱や気概に応えるために、創り手である製作会社のプロデューサーやディレクターが自ら審査委員となって優れた作品を選ぶ、日本で唯一の賞として1984年に「ATP賞」を創設。
ドラマ部門、ドキュメンタリー部門、情報・バラエティ部門の3つのジャンルで作品を募集し、毎年100本を超える応募作品の中から、グランプリ、最優秀賞、優秀賞などが選ばれる。
受賞式には、鈴鹿らのほか、特別賞を受賞した『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)からタモリ、総務大臣賞を受賞した日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ/2023年)から子役の永尾柚乃らが登壇した。(modelpress編集部)
※一般的な「授賞式」の表記を使わず「受賞式」としているのは、受賞する創り手側が主役の賞であるという意味を込めている。
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