中森明菜、泉谷しげるとの出会いで「雰囲気が変わった」と評価が高まるが…所属事務所とトラブルの〝踏んだり蹴ったり〟

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中森明菜、泉谷しげるとの出会いで「雰囲気が変わった」と評価が高まるが…所属事務所とトラブルの〝踏んだり蹴ったり〟

歌うことだけできたならよかったのだが…

ある音楽評論家は中森明菜について「不安定な時代の中、イラ立ちのようなものを全身で表現していたように思いましたね。その迫力は、かつての(山口)百恵はもちろんですが(松田)聖子さえ超えたと思っていました」と評価していた。

【写真2枚】初々しいビキニ姿の中森明菜 等

しかし、現実は「芸能界の常識を拒否し続けていたようにも思います。ツッパリ、生意気といった悪評も聞かれましたが、プロ意識に徹していたことも事実です。それが同世代の若者にも理解されたのではないでしょうか」とも。

1995年8月12日、明菜はシンガー・ソングライターの泉谷しげるの呼びかけに応じて「阪神・淡路大震災救済イベント 日本をすくえ’95inメリケンパーク」に参加した。この出演に最も驚いたのは「メディア関係者だったんじゃないか」と泉谷はいう。そこでのハプニングは今でも忘れないと苦笑いする。

「出演時間が過ぎているのにどこにもいない。しかも行方不明だって言い出して、もうバックステージは大騒ぎ。とりあえず俺がステージをつないでいるうちに、『来たーっ!』って。あの時はさすがに焦ったよ。ところが明菜は何もなかったように出てきてね。『お待たせしましたー』とか言って…。俺が頑張ってお膳立てしてきたのに、全部さらっていっちゃいましたね。今、思うと、あれは明菜の演出だったんじゃないかな。いやいや、俺には客に向けてバケツで水まきをさせおいて、オイシイところは見事にかっさらっちゃう。翌日のスポーツ紙を見たら、大きな見出しで『明菜、歌った!』でしたからね」

そんな泉谷との出会いで、明菜の音楽活動に対する取り組み方が「変わってきた」と言われ出した。

「人を信じれば裏切られ、揚げ句の果てに人間不信に陥ってしまう。そんな明菜が震災チャリティー後に雰囲気が変わったといわれるようになったのです。業界内からは泉谷さんから学ぶものがあったのでは言われていました」(音楽関係者)

ちなみに、泉谷に問うと「思いあたることはない」としながらも「素顔は感じはいいし、かわいかったけどな」と振り返った。

一瞬、業界内での評価が高まったかに見えた明菜にみたびトラブルが襲いかかってきた。明菜の元個人事務所「コンティニュー」をめぐってのものだった。

「研音」を独立した明菜は「コレクション」に所属した後、デビュー10周年の92年に移籍したのが新事務所「コンティニュー」だった。

「コンサートや映像商品を制作するために91年に設立された事務所でした。『コレクション』が機能不全になっていたことから当時、ニューヨークを活動の拠点にしていた明菜のマネジメントが宙に浮いた状態になっていたのです。そこで、すったもんだの揚げ句に移籍したのが『コンティニュー』でした。ところがここもワーナー・パイオニア(現ワーナーミュージック・ジャパン)からMCAビクター(現ユニバーサルミュージック)に支払われた移籍料3億円をめぐってトラブルを起こすなど波乱含みだったのです。ちょうど安田成美とのダブル主演のドラマ『素顔のままで』(フジテレビ系)がスタートした前後でした。ドラマは平均視聴率が26・4%という高視聴率をたたき出し、明菜の演技力にも注目されていた時期だったのですが…」(レコード関係者)

結局、明菜は「コンティニュー」を1年足らずで飛び出し、個人事務所「NAPC」を設立。「コンティニュー」は実質的な業務窓口になったことで休業状態に陥ってしまった。

「元事務所とはいえ、明菜が関わってきたことは確かです。ところが、その『コンティニュー』が96年11月27日に東京地裁から破産宣告を受けたのです。負債総額は約1億3000万円でした。口さがないマスコミからは『また明菜が…』と騒がれ、勝手に事務所を飛び出した明菜に破産の原因があるとたたかれ始めたのです」(前出のレコード関係者)

まさに「踏んだり蹴ったり」とはこのことだったかもしれない。 =敬称略

(芸能ジャーナリスト・渡邉裕二)

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■中森明菜(なかもり・あきな) 1965年7月13日生まれ、東京都出身。81年、日本テレビ系のオーディション番組「スター誕生!」で合格し、82年5月1日、シングル「スローモーション」でデビュー。「少女A」「禁区」「北ウイング」「飾りじゃないのよ涙は」「DESIRE―情熱―」などヒット曲多数。NHK紅白歌合戦には8回出場。85、86年には2年連続で日本レコード大賞を受賞している。

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