今年7月に還暦を迎えた「永遠の歌姫」、中森明菜(60)が精力的に活動を再開する中、年末の国民的番組『NHK紅白歌合戦』への出場に大きな期待が寄せられている。NHKの制作チームは例年通り、粘り強く明菜側との交渉を続けているという。そんな中、明菜自身が最近のインタビューで、意外なトップアーティストとのコラボレーション願望を明かし、音楽界に大きな波紋を広げている。
歌手・中森明菜。米津玄師とのコラボ、そして「紅白歌合戦」への期待
「雲の上の存在」米津玄師への深い共感
中森明菜が「コラボしてみたい若手アーティストは?」との問いに対し、「米津玄師さんは私にとって、雲の上のような存在なのですが、いつか楽曲を作っていただけたら素敵だねと、ずっとたわごとのように言っています」と、人気アーティスト米津玄師(34)の名前を挙げた(「VOGUE JAPAN」’25年10月1日配信)。
音楽関係者によると、明菜は活動休止中も米津の楽曲をYouTubeなどで熱心に聴いていたという。2024年に公開された自身のプレイリストには、米津が2020年に発表したヒット曲『感電』が含まれており、その深い共感が伺える。米津が描く「孤独」や「闇」の世界観は、「孤高の歌姫」と称される明菜自身の心情と深く響き合うものがあり、これがコラボを熱望する大きな理由の一つと見られている。
歌唱力の課題と新たな音楽的パートナー
長期間のブランクは、中森明菜の歌唱力や体力に影響を与えていると指摘する声もある。音楽関係者は、明菜が無理なく歌える楽曲を模索する中で、ゆったりとした柔らかい音楽を得意とする米津玄師のスタイルが最適だと感じた可能性を指摘する。明菜が内面に抱える複雑な感情や「闇」の部分に対し、米津の音楽が新たな「光」を当て、彼女の新たな魅力を引き出すことを期待しているのかもしれない。
小室哲哉とのタッグ解消、そして米津への期待
明菜は今年4月、小室哲哉(66)の誘いを受けて音楽フェスに出演したが、その後、方針の違いから小室とのタッグは解消したと報じられている。一時は二人の間で新曲制作の計画も進んでいたというが、実現には至らなかった。こうした背景から、新たな楽曲コラボレーションの相手として、米津玄師に白羽の矢が立ったと推測される。還暦を迎え、若い世代のアーティストとの新たな挑戦は、明菜が掲げる活動目標の一つともなっているようだ。
NHKとの親和性と「紅白」サプライズ出場の可能性
米津玄師の楽曲は、2024年の朝ドラ『虎に翼』の主題歌『さよーならまたいつか!』や、〈NHK〉2020応援ソングプロジェクトの応援ソング『パプリカ』など、これまでにもたびたびNHKの番組に起用されており、NHKとの親和性は非常に高い。
一方、中森明菜は、この年末に8年ぶりのディナーショーを控えているものの、2014年の『紅白』以来、テレビ出演は一切していない。そのため、『紅白』出場には強い躊躇があるという。しかし、NHKとの関係が深い米津とのコラボレーションであれば、明菜の抱える「テレビ出演への恐怖心」も和らぐ可能性があると、NHK関係者は語る。
米津は今年、宇多田ヒカル(42)とのコラボ楽曲を発表し、宇多田の新たな魅力を引き出したとして高く評価されたばかりだ。もし明菜が米津とのコラボを『紅白』の舞台で披露できれば、それはまさに「完全復活」を強く印象付けるものとなるだろう。「サプライズ出場」の可能性も、決して低いとは言えない状況だ。
結論
「永遠の歌姫」中森明菜が、現在の音楽シーンを牽引する米津玄師に送る熱烈なラブコール。この異色のコラボが実現すれば、長年のブランクを乗り越え、還暦を迎えた歌姫の「完全復活」を象徴する歴史的な瞬間となるだろう。国民的番組『紅白歌合戦』の舞台で二人の共演が叶うのか、米津がこの期待にどう応えるのか、今後の動向に音楽ファンのみならず、日本中が注目している。
参考資料
- 「女性自身」2025年11月4日号
- 「VOGUE JAPAN」2025年10月1日配信





