岸田文雄首相(左)と握手するバイデン米大統領=リトアニアの首都ビリニュスで2023年7月12日、AP
バイデン米大統領は12日、リトアニアで開催された主要7カ国(G7)とウクライナの首脳会議後の演説で、岸田文雄首相のリーダーシップを称賛した。
【バイデン氏が広島のホテルに書き残したメッセージ】
バイデン氏は演説の冒頭、「台本になかったことから話させてもらう」と切り出した。右隣に立つ岸田氏の方を向き、「欧州でも米国でも、彼が立ち上がり、ウクライナを支援し、日本の防衛費を増額すると思っていた人はほとんどいなかったと思う」と述べた。
その上で、「彼は日本を強化した」と強調。「なぜなら、彼は(ロシア軍の)18万5000人の兵士が国境を越えて他国の主権を奪うことは、世界全体に影響を及ぼすと分かっていたからだ」と持ち上げた。そして、「改めて公の場で感謝したい」と語り、岸田氏と握手した。
G7とウクライナの首脳会議は、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせて開かれた。バイデン氏にはウクライナ侵攻が欧州だけでなく、アジアも含めたグローバルな問題とアピールしたい思惑もある。【ワシントン鈴木一生】