(CNN) ロシア国営テレビの12日の番組で、司会者がウクライナでのロシア軍将官の戦死を確認したとみられる場面があった。
ウクライナ当局はロシア軍南部軍管区のツォコフ副司令官について、ウクライナによる11日のミサイル攻撃で他の複数のロシア人とともに死亡したと主張。攻撃は占領下のベルジャンスクにあるロシアの拠点を狙ったものだとしている。
ロシア国営テレビの司会者は12日の番組で、「国防省から公式情報はないが、既にすべてのメディアが報じている」と前置きした上で、ツォコフ副司令官は死亡したと付け加えた。
番組にゲストとして出演した南部軍管区の元副司令官はツォコフ氏について、「ほとんどの人には想像もできない苦難を体験した男」だと評した。
さらに「昨年重傷を負ったが、ほとんど離脱しなかった」と振り返り、負傷後も戦闘に戻ることを選んだと言い添えた。
ロシア軍南部軍管区は2022年2月に始まったウクライナ侵攻に深く関与してきた。南部軍管区はロシア軍の組織単位となる四つの地上区域の一つ。
独立系のアナリストやCNNの独自集計によると、ロシアは侵攻開始以降、約10人の将官を戦闘で失っている。