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先生の発言に驚き! しかし、18年経っても忘れられない授業に
高校生だったころ、とても印象に残った「性に関する授業」と、先生の思い出を描いた漫画がTwitterに投稿されて話題になっています。作者の枇杷かな子さんが、授業を受けた当時の気持ちや、漫画を描くに至った思いなどを語ってくれました。
【画像】漫画をまとめて読む
18年ほど前、中高一貫の女子高校に通っていた枇杷さんは、校則違反のチェックが厳しい体育教師、T先生に服装のことでたびたび叱られていました。中学校から進学してきた生徒には「Tちゃん」とあだ名で呼ばれ親しまれていた先生でしたが、高校から入学した枇杷さんにとっては暑苦しく、苦手な存在だったのです。
ある日、T先生が保健体育の時間に、3種類のサイズのメスシリンダーを持ってきました。今回の授業では性感染症についてと、装着の方法も含めコンドームについて学習すると言うT先生。枇杷さんは「なんだこの授業」とあっけにとられます。T先生によると、メスシリンダーはコンドームをつけて見せるために化学の先生に借りたとのこと。
先端をつまみ空気を抜き、男性器に見立てたメスシリンダーに被せ、根元まで巻きおろす一連の動きを見せるT先生。枇杷さんたち生徒は笑いながらも、先生の真剣さに引き込まれるように動作を見つめます。
先生は「コンドームはあなた達の身体と未来を守るもの」と生徒たちに語り、パートナーとの性行為について、相手が自分を尊重しないときや自分自身がしたくないときは断ろう、断ることも立派な選択だ、とも教えてくれました。
今よりも性教育への理解がなく、風当たりも強かった時代に、時間を目いっぱい使って性に関する授業をしてくれたT先生。その後も枇杷さんは先生に苦手意識を持っていたけれど、少しだけ先生と親し気にする生徒たちをうらやましくも思ったのでした。
「なんだこの授業は……」と動揺したり笑ったりしてしまったけど大切なことを学べた
ねとらぼ編集部は、枇杷さんにこのエピソードを漫画化した理由や、授業中の様子、授業を振り返って何を思うかなどについてたずねました。
――この出来事を漫画に書いた理由は?
枇杷さん:ずっとこの授業のお話を書きたいと思っていたのですが、ネームを描いてはやはり発表はやめておこう……というのを繰り返していました。ただこのお話が必要な方に届いたらという思いもあり描いてみました。
――当時この授業についてどう思いましたか。周囲の生徒はどんな様子でしたか?
枇杷さん:「なんだこの授業は……」と、私を含めちょっと動揺したり笑ったりしている子もいる中、真剣にコンドームの使い方を教える先生を見ていました。
――今、この授業のことを振り返って、思うことは?
枇杷さん:多感で性に関しての知識が曖昧だった時期に、大切なことを学べたと思います。
――漫画への反響についてどう感じましたか?
枇杷さん:思ったよりも好意的な反応が多く、ステキな先生だとご感想を下さる方もいて、あの日授業を受けた生徒として少し誇らしい気持ちです。
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