俳優、佐藤隆太
とんだ〝もらい事故〟だ。中古車販売大手、ビッグモーター(東京)の保険金不正請求問題が思わぬところに波及した。「車を売るなら~」というキャッチフレーズが耳に残る同社のCMに出演していた俳優の佐藤隆太(43)がCMキャラクターの契約を解除する方向で協議していることが明らかになったのだ。
【写真】ビッグモーターの兼重宏行社長が全店の店長に送ったLINE文書
2017年から同社のCMに出演している佐藤。〝ビッグ〟な佐藤が店舗の影からひょっこり姿を表すCMを記憶している人も多いだろう。
不正をめぐる報道が相次ぐ中でもCMを流し続けている同社の企業倫理を批判する声が高まっている。このため出演を続ければ、実直ではつらつとした佐藤のイメージが損なわれ、好感度が低下しかねないと懸念したとみられる。
タレントの不祥事でCMを降板するケースは多いが、今回はスポンサーの不祥事でタレントが途中降板を検討するという異例のパターン。
「タレントの不祥事降板はスポンサー側から違約金を求められることが多いが、今回はその逆とあって、むしろタレント側からイメージダウンに対する賠償金を求めてもおかしくない」と芸能関係者は話す。
今回の不正をめぐっては、国土交通省が同社に事実関係の聴取を要請しているが、問題が収束する見通しは立っていない。