ロシアのプーチン大統領は21日、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のポーランドが旧ソ連構成国に領土的野心を抱いていると非難し、ロシアの隣国で緊密な同盟国のベラルーシへのいかなる攻撃もロシアに対する攻撃とみなすと警告した。提供画像(2023年 ロイター)
[モスクワ 21日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は21日、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のポーランドが旧ソ連構成国に領土的野心を抱いていると非難し、ロシアの隣国で緊密な同盟国のベラルーシへのいかなる攻撃もロシアに対する攻撃とみなすと警告した。
プーチン氏は安全保障の会合で、ベラルーシはロシアとの緩やかな「連合国家」を形成しているとして「ベラルーシへの攻撃は、ロシア連邦への攻撃を意味する」とし、「われわれはあらゆる手段を用いてこれに対応する」と主張した。
この発言はテレビで放送された。
ポーランドはベラルーシへのいかなる領土的野心も否定している。
国営のポーランド通信(PAP)の21日の報道によると、ポーランドの安全保障当局は19日、ロシア民間軍事会社ワグネルの戦闘員がベラルーシに到着後、ポーランド軍を同国東部に移動させることを決定した。
ベラルーシ当局は20日、ポーランド国境から数マイルしか離れていない軍事演習場でワグネルの戦闘員がベラルーシ特殊部隊の訓練を始めたと発表した。
ロシアはここ数週間、ベラルーシで初めてとなる戦術核兵器の配備を始めた。ロシア大統領府によると、プーチン氏は23日にロシアでベラルーシのルカシェンコ大統領と会談することを予定している。