「ビッグモーター」会見 兼重社長「記者会見が遅くなったのは私の認識の甘さが原因」「去年、内部告発あったが部長の『仲良くやることになりました』を信じた」

　中古車販売大手「ビッグモーター」による自動車保険の保険金不正請求問題について、25日、兼重宏行社長らが記者会見を開き、「記者会見のタイミング」について記者からの質問に答えた。

【映像】頭を下げ辞任を表明した兼重宏行社長

━━一連の不正発覚以降、なぜこのタイミングまで記者会見を開かなかったのか？

私の認識の甘さが原因だったと思います。今回の特別調査委員会の報告書を開示して、役員の処遇と再発防止等を開示すればもうそれでいいと…。その辺の認識が甘かったと思います。

7月18日に調査報告書を公開させていただいて、たくさんの方からのご質問・ご意見をお聞きする中で、『全然これでは説明責任を果たしていない』というお声がたくさん寄せられましたので『これでは十分ではないな』ということで今日の記者会見を段取りしました」

━━18日から今日までの1週間、どのような準備を進めてきたか？

私の辞任も含めて、いろいろな話し合いをしておりました。今思うともっと速やかに記者会見を開けばよかったと、世の中を騒がせてしまったと反省しております。

━━6月26日に初めてこうした不正行為を知ったとのことだが、報告書によれば去年の1月頃に従業員から社長・副社長宛に内部告発があったとのこと。どのように受け止めたのか？ そして、調査にのり出そうと思わなかったのか？

あの時しっかりやっていればよかったと反省しています。過去にその人間から何度も工場長・仲間との確執の報告があり、今回も『またか。もう仲良くやってくれ』ということで部長に調査をさせ、内容を確認したところ『仲良くやることになりました』という報告を受けたので、『解決したな』と。それ以上のことはやっていなかったです。本当にあの時に調査をやっていれば、今回のようなことはなかったと反省しています」
（『ABEMA NEWS』より）