【ひふみんEYE】藤井聡太王位1筋の隅っこに打ち込んだ角が痛烈 めったにお目にかからない好手

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2日目の再開を前に駒を並べる藤井聡太王位(日本将棋連盟提供)

 藤井聡太王位(竜王・名人・叡王・棋王・王将・棋聖=21)が挑戦者の佐々木大地七段(28)に連勝した、将棋の伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦7番勝負第3局が26日、北海道小樽市「料亭湯宿 銀鱗荘」で行われた。25日午前9時からの2日制で始まった対局は、26日午後7時1分、先手の藤井が131手で佐々木を下した。21歳初対局を白星で飾り、シリーズ3戦3勝。4連覇まであと1勝とした。第4局は8月15、16日、佐賀県嬉野市「和多屋別荘」で行われる。

【写真】「一日駅長」姿の藤井聡太王位

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 藤井王位が1筋の隅っこに打ち込んだ角が痛烈でした。狙いすましたかのような「1発KOパンチ」。本年度一番の決め手です。これだけで受けなしにしてしまいました。生まれてこの方、めったにお目にかかったことのない好手でした。

 この前に5筋に打ち捨てた角と、2回の角打ちに勝負強さを感じました。逆に佐々木七段が飛車銀両取りに打った角に対し、8筋に玉を早逃げしています。攻防のメリハリの良さを象徴するシーンでした。

 もちろん、その前に味付けをしています。3筋に歩を打ち込んだり、桂を跳ねたり、銀が4~5筋を行ったり来たりと、小技でポイントを稼いでいました。キリで壁に穴を開けて、強烈パンチで仕留める。鮮やかな3連勝と言えましょう。

 かど番に追い込まれた佐々木七段ですが、今局は受けを工夫して頑張りました。第4局は先手番。作戦を出し尽くした感があります。あくまで得意の相掛かりにこだわるのか、別の作戦を用意してくるのか。私は予測がつきませんが、どう抵抗するか注目です。(加藤一二三・九段)

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