
テレ朝news
3年以上シリアで拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さんがパスポートの再発給を拒否されている問題について会見を開き、「私にとっての拘束は今も続いている」と訴えました。
武装勢力に拘束されていた安田純平さんは2018年に解放され、トルコを経由して日本に帰国しました。
その後、拘束中に奪われたパスポートを再発行するよう申請したところ、外務省から発給拒否されたということです。
安田さんは1日、日本外国特派員協会で開かれた会見で、パスポートがなく、今も日本から出国できないことについて、「武装勢力の拘束が終わったが、私にとっての拘束はいまも続いている」と訴えました。
安田さんは発給拒否が憲法違反に当たるなどとして、2020年に国に対し訴訟を起こしています。
会見で、安田さんは国が発給拒否の理由としてあげているのはトルコによる入国禁止措置だと説明しました。
安田さんはそもそもトルコへの入国禁止の事実があるのか疑問を示しつつ、1つの国への入国禁止があったとしても、そのほかの国にも渡航できないのは不当であると訴えています。
さらに、安田さんによると日本政府はシリアの反政府組織の支配地域に安田さんが密入国の形で入国したことを問題視しているといいます。
安田さんは「紛争地取材そのものを否定している」と、ジャーナリズムを阻害していると批判しました。
テレビ朝日報道局