(写真:朝鮮日報日本語版) ▲イラスト=UTOIMAGE
【NEWSIS】日本の中小企業に勤めて5年目だという日本在住の40代韓国人男性がこのほど、自身のYouTubeチャンネルで給与明細を公開した。
【写真】日本の中小企業に勤める韓国人ユーチューバーが番組で公開した給与明細
YouTubeで購読者数10万3000人を抱えるこの男性は、自身のYouTubeチャンネルに「日本の中小企業で5年目の韓国人の月給はいくらか」と題する動画を投稿。動画によると、男性が勤務する会社は社員数およそ400人で、3つの工場があるという。男性は自身について「日本で四年制大学を卒業し、現在務めている会社では設計業務を担当している」と紹介した。
男性が公開した給与明細を見ると、基本給は21万5000円、児童手当5000円、残業代4万3760円、通勤手当2556円となっている。男性の会社は通勤距離に応じてガソリン代(男性は1万2900円)が支給されるといい、それを含めて支給総額は(単純に10倍でウォンに換算した場合)279万2160ウォンだと話した。
しかし、健康保険、年金、雇用保険などの社会保険に加え、所得税、住民税、社内の食費などが引かれるため、手取りでは(10倍のウォン換算で)215万5000ウォンだと説明した。
男性は、この5年で給料が1円も上がっていないとした上で「外国人だから交渉できなくてこうなっているわけではない。仕事は全て日本語でこなしているし、業務はコンピューターで処理している。(それに)怠けているとか態度が悪いとか、そういうことは絶対にない」と強調した。
男性は「日本の全ての企業で給料が上がっていないわけではない」と説明。その上で「ご飯にしょうゆをかけるだけとか食費を切り詰めるならともかく、そうでなければ家賃6万円を含めて生活費が月に25万円ほどかかる」として「日本では周囲の方々はほぼ共働き。生活しなければならないし、子どもの教育もある。いい会社に入ってたくさん稼げればいいけれど、それがダメならどうするのか。会社に出勤して一生懸命に働かないといけない」と話した。
男性は「私がなんとか生活できて、家族と月1回外食したり子どもの服も買ったりできるのは、YouTubeのおかげ」だとして、視聴者に感謝するとともに、今後もたくさん動画を見てほしいと呼びかけた。
動画を見たネットユーザーからは、共感や励ましのコメントが寄せられるとともに「日本で5年目の会社員の給料が、韓国人の平均初任給より低いだなんて信じられない」という反応が見られた。
なお、男性は日本人女性と結婚し、日本での日常をYouTubeで配信している。