苦境の韓国教師、校長・教頭に助け求めても「我慢しろ」「謝れば済む」事なかれ主義の連打


苦境の韓国教師、校長・教頭に助け求めても「我慢しろ」「謝れば済む」事なかれ主義の連打

光州教員研修院前駐車場で追悼会を開く教師ら(c)NEWSIS

全国教職員労働組合光州(クァンジュ)・全南(チョンナム)支部によると、昨年、光州と全南地域の学校で発生した教権(教師の権威)侵害は207件で、悪口と暴言による名誉毀損が最も多く、暴力を行使した事例も2件あった。

このうち、悪質な苦情を受けている教師は、校長と教頭に助けを求めても、帰ってくる返事は「教師が我慢しろ。謝罪さえすれば済む。校内を探したけどいないと言ってくれ」などだという。消極的な態度を示し、教師の孤立感だけを高めていると指摘されている。

光州のA中学校のある教師は、授業中に生徒から悪口を言われ、脅迫的なメールまで受けて身の危険を感じた。教頭に教権保護委員会の開催を要請したが「外部に知らされれば学校のイメージが失墜する。委員会開催の事案ではない」と回避し、結局、教師自身が上級機関に助けを求めた。

B小学校の教師は高学年の生徒が集団になって、SNSなどで教師を誹謗し嘲弄した。校長に「教権保護事案なのか、生活指導をしなければならない事案なのか」と諮問を求めた。だが、校長は黙って答えなかたっため、教師が自ら、学生生活教育委員会の弁護士に相談して解決に乗り出した。同時に教師は「校長の行動が不適切だ」として苦情審査委員会に申し出た。

全南(チョンナム)のある幼稚園教師は「教権が侵害された時、教師たちは校長・教頭・園長・副園長、教育庁などに助けを要請するが、返ってくる言葉は『我慢しろ』『謝って終わらせよう』『席にいないと言い張れ』という責任回避。教師を保護しなければならない学校の最高責任者までが“教師とは耐えるべきポストだ”で片付けている」と明らかにした。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News

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