飛行機事故で亡くなったガロン氏と妻のアナ・パウラ氏(1日付テラサイトの記事の一部)
飛行機事故で牧場主の夫と義理の息子を失って葬儀を行ったすぐ後、アナ・パウラ・プリドニク氏(27歳)は後を追うように夫の銃で1日に自殺した。1日付のテラサイトなどが報じている。
彼女は亡くなる直前の投稿の中で、夫と義理の息子の死を悼んだ。「主よ、私の神はどこにおられましたか? なぜ私の息子たちを守らなかったのですか?」「私も愛する人と一緒に行くべきだった。あなたなしでは生きられない」
彼女は南麻州カンポ・グランデ市在住。7月29日、ロンドニア州と麻州の境界付近の密林地帯に小型飛行機が墜落し、乗っていた夫で牧場主ガロン・マイア氏とその連れ子の12歳の息子が犠牲となっていた。夫の家族は同地では有名な大牧場主の家柄だった。
ただし墜落事件が表面化した後、ビーチサンダルをはいた少年に飛行機を操縦させながら、隣でビールを飲む父親の機内の動画がソーシャルネットワーク上で拡散されていた。報道によるとガロン氏は小型飛行機のパイロット経験があったというが、免許のない少年に操縦させるという軽率な行動が物議を醸していた。
少年は普段は実母、つまりガロン氏の元妻と暮らしており、父親と週末のひと時を楽しんでいた矢先の出来事だった。
アナ・パウラ氏は自宅マンションの夫婦の寝室で負傷しているのを消防が発見したが、数時間後に息を引き取った。彼女の隣には夫の名前で登録された銃があり、自殺と判断された。事故からわずか3日後、2人の葬式のわずか数時間後に自らの命を絶ったのだ。悲劇がさらなる悲劇を生んでしまった。