松岡昌宏、激動の1年を振り返る:TOKIO解散と函館での安住の地

2025年、松岡昌宏(48)にとって波乱に満ちた1年となった。自身のラジオ番組で「今年はめちゃくちゃでしたけどね」と漏らした彼の言葉は、TOKIOの解散、メンバーの活動休止、そして日本テレビとの説明不足を巡る複雑な心境を物語っている。しかし、そうした激動の中で、松岡は北海道函館市に新たな安住の地を見出し、地域活動に深く溶け込んでいることが明らかになった。

TOKIOの激動と国分太一の活動休止

今年の6月20日、TOKIOのメンバーである国分太一(51)がコンプライアンス違反を理由に『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)を降板し、芸能活動休止に追い込まれたことは、世間に大きな衝撃を与えた。そのわずか5日後の6月25日には、「TOKIOとして再び信頼をいただき、応援いただくことは難しい」との声明とともに、グループの解散が発表された。約30年続く国民的番組『DASH!!』の存続も危ぶまれる中、松岡の心境は複雑だったに違いない。

日テレとメンバー間の「説明不足」

11月には国分が記者会見を開き、一連の騒動について謝罪。彼はコンプライアンス違反の詳細について日テレからの説明を受けていないと述べ、「答え合わせをしたい」と訴えたが、日テレの福田博之社長はこれを一蹴した。松岡も週刊誌上で「われわれには何の説明もない」と胸中を告白しており、情報の透明性が欠如している現状に、彼らが抱える不満と困惑が垣間見える。グループの将来だけでなく、個々のメンバーの信頼回復にとっても、この問題は重くのしかかっている。

函館での新たな生活:二拠点居住と高級タワマン

松岡にとって、心休まる唯一の場所が函館市にある自宅だった。2025年春頃から東京と函館の二拠点生活を公言している松岡は、札幌市出身でありながら、函館の「都会すぎず田舎すぎず」な雰囲気に魅力を感じているという。8月に出演した北海道のローカル番組では、「函館にオフィスを作って、寝泊まりできるようにしている」と明かし、その本気度を示した。

松岡昌宏氏松岡昌宏氏

函館の不動産関係者によると、松岡の自宅は五稜郭エリアにほど近い超高級タワーマンションだという。2024年末ごろに築10年ほどの物件を中古で購入したとされ、その価格は1億数千万円に上ると見られている。約200平方メートルの4LDKで、リビングの壁一面がガラス窓になっており、函館山や津軽海峡を一望できる絶景が広がっている。函館は札幌、旭川に次ぐ北海道第3の都市でありながら、東京や札幌へのアクセスも飛行機でわずか1時間ほどと利便性が高く、街から空港までの距離が近いのも特徴だ。

地域への貢献と地元住民からの歓迎

松岡は頻繁に東京と函館を行き来しており、地元住民からも温かく迎えられている。飲食店が立ち並ぶ五稜郭エリアの立ち飲み店やバーには変装もせずに訪れ、写真撮影やサインにも気前よく応じている姿がお店のSNSなどで見かけられるという。

8月には函館最大の夏祭りである「港まつり」にも参加。地元の有名飲食店経営者がスポンサーとなったパレードのトラックに、函館出身のGLAYのTERU(54)と、札幌出身の歌手Azuniと共に登場し、会場を大いに盛り上げた。同じく8月には、函館空港に新設されたフードコートのオープニングセレモニーで、大泉洋(52)の兄である大泉潤市長と共にテープカットを行い、挨拶をする姿も見られた。来年1月発売の『るるぶ函館 五稜郭’27』では、TERUと松岡の対談も掲載予定とのことで、彼はすっかり地元に溶け込み、地域に根ざした活動を展開しているようだ。

結論

TOKIO解散という大きな転機を経験した松岡昌宏にとって、2025年はまさに激動の1年だった。しかし、その中で彼が函館という新たな地で心安らぐ居場所を見つけ、地元住民に受け入れられ、地域活動に積極的に参加している事実は、多くの苦難を乗り越える上での大きな支えとなっているだろう。函館の豊かな自然と温かい人々が、松岡の新しい人生の章を穏やかに彩っている。