参院選の選挙戦最終日となった20日、山梨選挙区(改選数1)に立候補している3人のうち自民党の現職、森屋宏氏(62)=公明推薦=と野党統一候補の無所属新人、市来伴子氏(41)=立憲民主、国民民主、共産推薦=は、いずれも大票田の甲府市で最後の訴えを行った。
森屋氏は「甲府を回って、中心街に空き家が多いことを改めて感じた。コンパクトシティーにして、もう一度、皆さんに集まっていただき、日本一住みやすい甲府にしたい」と強調。
「政治家は年金問題などで大きなことを言うのも大事だが、地元に密着した政策を実現していくことが求められる」と実行力をアピールした。選挙情勢について「先行していると報道されているが、厳しい戦いだ」と声を振り絞った。
市来氏は「野党と与党の事実上の一騎打ちの中で、生活に根差した政策を訴えてきた。一方、安倍政権は暮らしを無視している。老後2000万円問題などがあるのに予算員会を開かない」と批判し、政権の打倒を改めて呼びかけた。