日露の専門家が唱える「ロシア崩壊」の可能性


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日露の専門家が唱える「ロシア崩壊」の可能性

2022年2月7日、モスクワでの記者会見に臨むロシアのプーチン大統領(ロイター=共同) 写真提供:共同通信社

ロシア崩壊の可能性

飯田)ロシア崩壊。

奥山)表向き「ロシアは強い」と言われています。ウクライナの反攻も受けとめていて、ドンバス北部の方では、逆にロシアが攻め込んでいるという状況もあります。

「ロシア連邦は崩壊に向かっている」と言う専門家が少なくない

飯田)ロシアは崩壊に向かっているのではないかと。

奥山)青山学院大学の名誉教授である菊池先生も同じようなことを言っています。ロシアはいま、連邦状態ではないですか。

飯田)ロシア連邦が正式名称ですね。

奥山)ロシア連邦のなかには、独自の民族もいて、国としての機能も議会もあり、首長さんもいるという状況の国が21あります。ロシア側は「23だ」と言っているのですが、ウクライナ側に違法でつくった……。

飯田)ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国という名前の。

奥山)そうです。勝手につくった国があります。その前に存在したものとしては、だいたい21ぐらいある。チェチェン共和国の話などはよく聞きますが、我々が知らないところもあります。ブリヤート共和国やカレリア共和国など。

帝国は大きな戦争が起こると崩壊する

飯田)なるほど。

奥山)そういう国は歴史的に、「戦争を起こすと崩壊する」というパターンが多く見られるのです。イギリスもそうでした。大英帝国も第二次世界大戦のときに、国が分かれていってしまった。第二次世界大戦のような大きな戦争があると、システムが揺さぶられて、他の国が独立できてしまう。

飯田)独立運動が起こったインドなど。

奥山)そうです。



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