ワグネルを警戒 ポーランド、ベラルーシ国境に兵士1万人増派


ワグネルを警戒 ポーランド、ベラルーシ国境に兵士1万人増派

主力戦車を塗装するポーランド軍の兵士=ワルシャワで2023年8月10日、ロイター

 報道によると、ベラルーシとの国境付近には、既にポーランド兵2000人が配備されている。増派される約1万人のうち4000人は国境警備隊の支援にあたり、6000人は予備の部隊になるという。ブワシュチャク氏は「侵略者を追い払い、我々を攻撃させないようにする」と意図を説明した。

 ワグネルが6月下旬にロシアで武装反乱を起こした後、戦闘員のうち約4000人がベラルーシに移動したとみられる。ベラルーシ国防省は7月、ポーランドとの国境付近でワグネル戦闘員がベラルーシの特殊作戦部隊を訓練する映像を公開。ポーランドは今月1日にベラルーシのヘリコプター2機の領空侵犯があったと発表するなど、国境地帯の緊張が高まっている。

 一方、ベラルーシを経由してポーランドに入国を試みる移民・難民も増加している。AFP通信によると、2022年の1万6000人から、今年は既に1万9000人にまで到達。ポーランド政府はベラルーシとロシアが欧州連合(EU)域内を不安定化させようとしていると警戒する。

 移民らの流入を巡っては、21年にEUがベラルーシに経済制裁を科した後、中東からの移民らがベラルーシ経由でポーランドなどEU加盟国への越境を試みる事例が急増した。ベラルーシのルカシェンコ政権が対立するポーランドなど意図的に送り込んだと批判を浴びていた。【ベルリン念佛明奈】



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