ロシア軍がオスキル川沿いに南下、クピャンスクでは住民の強制避難を開始

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ウクライナのマリャル国防次官は「東部戦線のロシア軍はクピャンスク方面に戦力を集中させている」と言及していたが、ハルキウ州当局は当該地域から住民の強制避難を開始しており、クピャンスク方面の状況は急速に悪化している可能性がある。

ロシア軍は反攻作戦の牽制を兼ねてクピャンスク奪還を本当に狙っている可能性がある

ウクライナ軍とロシア軍の地上戦はヘルソン州のダチ、コザチ・ラヘリ、ドニエプル川の中洲、ザポリージャ州のオレホボ、ロボーティネ、カムヤンスキー、ドネツク州のマリンカ、ヴーレダー、アウディーイウカ、バフムート、トルスケ、ルハンシク州のビロホリウカ、クレミンナ、マキイウカ、カルマジ二フカ、ナディア、ノボエホリフカ、ステルマキフカ、ノボセリブケ、ハルキウ州のクピャンスクで行われており、この中でもクピャンスク方面の戦闘が著しく激化しているらしい。

ロシア軍がオスキル川沿いに南下、クピャンスクでは住民の強制避難を開始

出典:GoogleMap クピャンスク周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

この方面の戦いに関する視覚的な証拠は本当に少ないのだが、ロシア側だけでなくウクライナ側も「クピャンスク方面が現在のホットスポットだ」と主張しており、ウクライナのマリャル国防次官も「東部戦線のロシア軍はクピャンスク方面に戦力を集中させている」「ロシアは昨年秋に失った地域の支配権を取り戻そうとしている」「敵の攻撃を失敗し続けているが攻撃は非常に激しい」と言及、ハルキウ州当局も9日「クピャンスク地域からの強制避難」を発表した。

オスキル川沿いにクピャンスクに向かうロシア軍の動きは最近始まったものではなく、3月頃から足場を築くためドヴォリチネ、フリャニキフカ、マシュティフカを制圧し、ハルキウ州当局も「クピャンスク東岸地域に住む市民の部分的避難」を開始していたが、7月に入ってオスキル川沿いの森林地帯を巡る戦いが本格化、シルスキー陸軍司令官は「敵がクピャンスク方面でも攻勢を開始した」と明言したものの、強い調子の言及から連想される戦闘規模と登場する視覚的な証拠数が釣り合わず、何が起こっているのかは未だに良く分かっていない。

ロシア軍がオスキル川沿いに南下、クピャンスクでは住民の強制避難を開始

出典:Сухопутні війська ЗС України

しかし「シルスキー陸軍司令官がクピャンスク方面に入った」という報道もあるため、マリャル国防次官の言及、ハルキウ州当局の強制避難も加味すると「小競り合い程度の戦闘ではない」と考えるのが妥当で、ロシア軍は反攻作戦の牽制を兼ねてクピャンスク奪還を本当に狙っている可能性がある。

因みにウクライナ軍のチェレバティ報道官は7月「敵がクピャンスク・リマン方面に兵士10万人以上、戦車900輌以上、大砲555門以上、MLRS370輌以上を集結させた」と指摘したが、この数は東部戦線に存在する兵士の総数で、兵站などの後方部門に所属する兵士も含まれているため「10万人以上の兵士が束になって攻めて来る」という意味ではない。

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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

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