訪問先のシンガポールでリー・シェンロン首相(右)と握手する中国の王毅共産党政治局員兼外相=11日(中国外務省のホームページより、共同)
【北京共同】中国の王毅共産党政治局員兼外相は11日、訪問先のシンガポールでリー・シェンロン首相と会談し、台湾問題などを例に挙げて「米国が世界最大の不安定要因になった」と述べ、米国を非難した。中国外務省が発表した。
王氏は、米国が台湾独立勢力の活動を黙認し「越えてはならない一線にぶち当たっている」と主張。半導体関連の輸出規制などを念頭に「中国に対する一方的な保護主義を他国に強要している」と批判し、米国自身の信頼を損なうと強調した。リー氏は中国に、大国としてのリーダーシップの発揮を求めたという。