夏休みの学童で昼食提供、ハードルは 「採算取れない」嫌がる業者も

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毎朝の弁当づくりは保護者の負担が大きいという声もある

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 東京都三鷹市では、今年から市内すべての公設学童保育で希望者に弁当が提供されるようになった。小学2年の子どもを通わせる女性(45)は「昨年は毎朝5時半に起きて弁当をつくり、苦行のようだった。つくらなくていい解放感がある」と話す。

 女性の子どもの学童保育では、弁当は1食550円。野菜が多く入っており、子どもも喜んで食べている。

 こども家庭庁は6月末、夏休みなど長期休み中の学童保育における食事提供について、全国1633自治体を対象とした調査結果を発表した。5月1日時点の調査によると、状況を把握している995自治体にある1万3097カ所のうち、22.8%にあたる2990カ所が児童に昼食を提供していた。

 弁当づくりの負担や夏場の食中毒を心配する保護者から、学童保育での昼食提供のニーズがあるとして、同庁は自治体に対し「地域の実情に合わせ検討を」と呼びかける。

■仕出し弁当は大人向け 採算取れず嫌がる業者も

 提供のハードルは何か。同庁によると、自治体からは「食物アレルギーの児童もいるため一律の食事提供は難しい」「施設内に調理するための設備がない」といった声が寄せられているという。

 仕出し弁当を使うにしても、大量に準備できる業者が近くにいるとは限らず、メニューや味付け、量が大人向けのところも多い。採算が取れないことなどを理由に、自治体が協力を求めても嫌がる業者も少なくないという。

 首都圏のある自治体の担当者は「声をかけて応じてくれたのは1社だけ。多くは『事業化は厳しい』という反応で、返答さえなかった業者もいた」。

 このほか、地域によっては駐車場など業者が弁当を搬入するのに必要な設備が施設にないことや、仕出し弁当を希望する子をチェックしながら手渡す学童スタッフの負担を懸念する自治体もある。

 同庁の担当者は「弁当を子どもにつくりたいという親もいれば、弁当づくりを負担に感じる親もいる。選択肢を用意して選べるようにできればいい」と話す。(松本千聖、平井恵美)

朝日新聞社

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