知名度の差で軍配、「嘉田票」再結集 滋賀選挙区  

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 野党統一候補で無所属新人の元知事、嘉田由紀子氏(69)と自民党現職の二之湯武史氏(42)の事実上の一騎打ちとなった参院選滋賀選挙区は争点が明確化せず、盛り上がりに欠ける中、知名度の差で嘉田氏に軍配が上がった。

 今回の参院選で野党4党が「勝てる候補」として擁立した嘉田氏は平成18年の知事選で「もったいない」を合言葉に公共事業の見直しなどを掲げ、圧倒的な支持を得て初当選。2期8年務めたが、29年の衆院選に滋賀1区から立候補し、自民候補に敗れて落選すると、長く対立してきた自民からは警戒されながらも「過去の人」と揶揄された。

 それでも嘉田氏は知事時代からのシンボルカラーの黄緑のジャケット姿で、市街地から山間部の集落まで県内をくまなく回る草の根作戦を展開。「嘉田票」の再結集を図った結果、無党派層に加え、自民支持層の一部への食い込みにも成功し、幅広い支持を集めた。

 一方、二之湯氏は落選が決まった21日夜、「自分自身の努力が足りなかった」としつつも、「(敗因を)具体的に言えば、知名度が足りなかった」と語った。

 自民は県議や市議を動員して業界団体などの引き締めを図る組織戦で対抗したが、「演説会場での垂れ幕の位置ひとつをとっても、嘉田氏陣営の方が候補者名が目立つように工夫されていた。二之湯氏本人のエンジンがかかったのも選挙戦終盤になってからで、もはや間に合わなかった」と関係者。知名度の差だけでなく、陣営が「選挙巧者」ぶりを発揮したことも、嘉田氏の勝利につながった。

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