ハワイのサイレン「主に津波用」は鳴らさなかった…マウイ郡当局は後悔していない

津波警報サイレンが鳴らず、マウイ郡当局は説明する

米国ハワイ州マウイ島での山火事において、警報サイレンが作動しなかったことに対して、マウイ郡緊急事態管理局のトップが記者会見しました。彼は、「そのサイレンは主に津波に使われるものだから」と述べ、意図的に鳴らさなかったと説明しました。

警報サイレン

サイレンが鳴らなかったことが被害の拡大に繋がったとの意見もあり、管理局の対応について論議が巻き起こるでしょう。

サイレンの鳴らさない理由としての説明

管理局トップは、「実際にサイレンが鳴った場合、一般市民は高台に避難するよう訓練されている」と説明しました。さらに、「サイレンがない山側にいる人たちを助けることはできなかっただろう」とも述べました。

この質問に対して、「鳴らさなかったことを後悔していない」と断言されました。

警報サイレンの用途について

マウイ郡のウェブサイトによれば、設置されている警報サイレンは主に津波、ハリケーン、ダム決壊、洪水、山火事、火山噴火、テロリストの脅威など、自然災害と人為的災害の両方で使用できるようになっています。

送電線の問題と火災の拡大

火事の拡大を巡って、人為ミスの可能性が指摘されています。米紙ニューヨーク・タイムズは、山火事発生前後に島内の送電線が電圧を失っていたことを示すデータが存在すると報じました。

このデータは、電気系統の監視を行う会社が島に設置した70台のセンサーから収集されました。電圧の低下は、電線が草木に接触したり、送電設備が故障したりした場合に起こり得るとされています。

地元住民は、山火事の発生前から島に強風警報が発令されていたにもかかわらず、送電線の通電を停止しなかったとして、電力会社に対して損害賠償を求める訴訟を起こしています。

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