ロシア軍の元最高司令官であるゲンナディ・ジトコ氏が死去したことが明らかになりました。彼は昨年のウクライナでの戦争でロシア軍の最高司令官として指揮を執ったと報じられています。
ウクライナ戦争の最高司令官として指揮を執る
ゲンナディ・ジトコ陸軍大将は、長い闘病の末、16日に亡くなりました。享年58歳でした。ロシアの国営タス通信が報じました。
ジトコ氏は2022年の5月から10月まで、ロシア軍東部軍管区の司令官を務めていました。報道によれば、彼は昨年の夏、ウクライナのリシチャンスクとセベロドネツクに対する攻勢を指揮するなど、ウクライナでのロシア軍全体の戦域司令官として活躍しました。
ジトコ氏の功績と死去の報道
ミハイル・デグチャレフ知事が最初にジトコ氏の死去をテレグラムで発表しましたが、現時点では公式発表は行われていません。
ジトコ氏の略歴には、彼がウクライナでの戦争の指揮を執ったことについての言及はありませんでした。
報道によれば、ジトコ氏は昨年の春にウクライナでのロシア軍の指揮を引き継いだそうです。彼の任命は公式には発表されていませんでしたが、2022年の6月に行われた自軍の視察では、ショイグ国防相の隣に座るジトコ氏の姿が確認されています。
ジトコ氏の任命と功績について
シンクタンクの戦争研究所(ISW)は、ジトコ氏の任命を「思い切った措置」と評価しています。彼は政務官であり、部隊を指揮する司令官ではなかったため、この任命は驚きでした。ジトコ氏は以前、ロシア軍でイデオロギー教育と士気に責任を負う部局のトップを務めていました。また、彼は国防省の次官も兼任していました。
ジトコ氏はシリアでもロシア軍の参謀総長を務め、勲章を授与された経歴を持っています。
ISWによれば、ジトコ氏は昨年の10月に戦域司令官および東部軍管区トップの役職を解かれ、この前後にウクライナ軍は急速に領土を解放していました。
その後、ロシア国防省は新たな総司令官にセルゲイ・スロビキン上級大将を任命しました。スロビキン氏は、ロシアの民間軍事会社ワグネルによる短期間の武装反乱後、公の場に姿を見せていません。
記事の引用元:Yahoo!ニュース