処理水からトリチウムを除去する仕組みは完成している 「できるのであれば除去するべき」 須田慎一郎が指摘

ジャーナリストの須田慎一郎が8月21日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演し、福島第一原発の処理水の海洋放出について解説した。

岸田総理が福島第一原発を訪問

2023年8月20日、海洋放出設備を視察する岸田総理~出典:首相官邸HPより

飯田)岸田総理大臣が福島第一原発を訪問しました。処理水の海洋放出についてですが、どうご覧になりますか?

トリチウムを除去する仕組みは完成している ~コスト面で折り合いがつくか

須田)最終的には、漁業従事者の方の納得が必要になってくると思います。メディアは取り上げませんが、実はトリチウムを除去する仕組みはもう完成しているのです。

飯田)完成している。

須田)ただ、コスト面で折り合いが付くかどうか。融点の違いを利用して除去することが可能なので、やるべきことはやった方がいいのではないでしょうか。もちろん日本の福島第一原発の方が、中国の原発から出てくる処理水に含まれるトリチウム濃度に比べて、はるかに低いレベルなのですが。

除去できるものは行うべきではないか

須田)「だから胸を張って放出すればいい」という議論もあります。しかし、漁業従事者のことを考えると、除去できるものは除去した方がよかったのではないかと思います。

飯田)トリチウムを。

須田)東電のなかでも、いくつかの事業者を含めて入札が行われていますが、スピーディーに進んでいかないのです。もっと早く進めてもいいのではないかと思いますけれどね。

飯田)技術はあるのですね、日本には。

須田)あるのです。

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