韓国の議員尹美香、懲役5年求刑に嗚咽 – 個人的利益を排除し公正な判決を求める

尹美香議員
(写真提供:朝鮮日報日本語版)

韓国検察が尹美香議員に対し懲役5年を求刑

韓国の市民団体「正義記憶連帯」に対し後援金を横領したとして起訴された無所属の尹美香(ユン・ミヒャン)議員に対し、韓国検察は控訴審でも懲役5年を求刑しました。

検察は23日、ソウル高裁で開かれた尹議員の論告求刑公判で「一審判決を破棄し、一審の求刑と同じ判決を下してほしい」と主張しました。

検察はさらに「多数から寄付金を集め、法の趣旨に反する行為や、重い認知症の高齢者からの金銭受け取りは適法ではないことを明確に判断してほしい」と述べました。

尹議員は非常に重要な団体を運営しながら、社会の期待に応えるべきだったと検察は指摘しています。

尹議員の最終陳述での反論

最終陳述で尹議員は「慰安婦被害者の主体的な人権回復活動が攻撃され、傷を負った」と語りました。

尹議員は慰安婦被害者との約束を守るために国会議員になり、政策や制度を通じて人権を実現したいという一心だったと述べました。

さらに、尹議員は自身や同僚、家族が払った代償の大きさに触れ、「活動過程で不足があったことを認めながらも、問題と過ちを反省し、温かい判決を求める」と述べました。

尹議員の起訴内容と一審判決

尹議員は政府の補助金3億6000万ウォン(約3900万円)を不正に受け取り、個人口座や法人口座で受け取った後援金約1億ウォンを私的に流用したとして、2020年9月に起訴されました。

一審では検察の起訴事実の大半が無罪と判断され、業務上横領だけが一部有罪とされ、罰金1500万ウォンが言い渡されました。

尹議員に対する控訴審の判決公判は9月20日に行われる予定です。

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