九州の水産業者、中国の水産物輸入停止で驚きと懸念

中国の輸入停止発表に衝撃広がる

処理水の放出が始まった福島第1原発

24日、東京電力福島第1原発からの処理水の海洋放出が始まった日に、中国が日本原産の水産物輸入を全面的に停止すると発表しました。九州の水産業者は近年中国向けの輸出に力を入れてきただけに、衝撃を受け、影響を懸念しています。

九州の水産業者による反応

「びっくりしている。まさかここまでしてくるとは」と、熊本県水産振興課の担当者は驚きを隠せません。熊本県では、ブリやマダイなどの養殖魚を米国や中国に輸出しています。2022年度の中国向け輸出額は前年比で1.8倍の2億4000万円に伸びました。中国が7月から輸入水産物の検査を強化したことで鮮魚の輸出がストップしていたといいます。担当者は「状況がさらに深刻化しました。業者への影響を最小限に抑えるため、早急に解除してほしいです」と話しています。

長崎県新上五島町の橋口水産の橋口正典常務も「中国向けの輸出は値段もよく、伸びていく可能性があっただけに残念です」と語りました。

福岡県内の漁協関係者は、「中国の政治的判断もあるかもしれませんが、中国が輸入を受け入れてくれないと、私たちは厳しい状況になります」と話しています。また、「国内の市場価格が下がることも心配ですので、政府には対策を講じてもらいたいです」と訴えています。

まとめ

九州の水産業者にとっては予想外の出来事となった中国の水産物輸入停止です。中国向けの輸出に力を入れてきただけに、影響が心配されます。業者は早急な解除や政府の対策を望んでいます。この問題の解決が進むことを願いつつ、今後の動向に注目です。

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