山梨の大手スーパー、「看板形状が条例違反」と行政指導受けたが…店舗改修時も付け替えず

オギノ長坂店ときららシティの看板が問題となる

山梨県内の大手スーパーである「オギノ」長坂店(北杜市長坂町大八田)の看板が、県の屋外広告物条例に違反しているという問題が起きています。2020年に店舗が改修されたにも関わらず、看板の付け替えが行われていなかったことが関係者への取材で明らかになりました。北杜市は、改修時の是正を求めるために行政指導を続けており、同社がこれに従わなかった可能性もあります。

看板の問題とは?

看板(縦2.7メートル、幅12.4メートル)は、長坂店が出店する商業施設の正面外壁に設置されています。赤色で「OGINO」と英語のアルファベットで表されており、県によれば、文字が外壁上端をはみ出している形状が条例違反とされています。

同店は、条例施行後の2000年にオープンしましたが、当時は違反状態が把握されておらず、後の調査で初めて判明しました。2010年に県から権限を移譲された北杜市は、このような経緯を考慮し、同社に対して「改修が行われる場合、是正を行うように」といった行政指導をしてきました。文書として交付されることもあり、直近では今年4月に行われました。

看板の改修は行われず

商業施設は2020年に一時閉鎖し、改修を行いました。長坂ショッピングセンター事業協同組合によると、一部の補修や外壁の再塗装、夜間の看板照明のLED化工事などが行われました。しかし、看板自体は変えられず、違反状態のままとなっています。

同組合は「看板が条例に違反しているという認識はなく、オギノから市の是正指導を受けていることも知らなかった」と述べています。

オギノは読売新聞の取材に対し、「看板は改修時には是正する条件で設置許可が下りたと認識している」と説明しています。また、2020年の改修時に看板の改修が行われなかった理由については、「回答できない」としています。

県内全店舗における一斉調査

23日、県は県内のオギノの全店舗の看板について一斉調査に入りました。オギノ長坂店の看板が条例違反のままであることが問題となっているため、店舗の地域事務所や権限を移譲した市町に対して、看板の現地確認などを要請しています。

ソースリンク: 日本ニュース24時間