数字で振り返る参院選(上) 99万票…比例最高得票でも落選

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数字で振り返る参院選(上) 99万票…比例最高得票でも落選

 21日投開票の参院選は比例代表で“不可解”な結果が出た。「れいわ新選組」代表の山本太郎氏は比例全候補155人中、最多の99万2267票(22日時点。以下同)を獲得したが落選した。当選者50人のうち、最高得票だった自民党の柘植芳文氏(60万189票)を40万票近く上回ったにもかかわらず、である。

 理由は今回初めて導入された「特定枠」にある。有権者が政党・団体か候補者の名前を書いて投票する比例で、特定枠候補は個人名の票数に関係なく、政党・団体への配分議席の中で優先的に当選する。

 複雑なのは、候補者が個人名の票数を競う「非拘束名簿式」に、あらかじめ当選順位を決める「拘束名簿式」を混在させたことにある。合区導入で選挙区公認を得られない現職らを救済したい自民党が法改正を主導した。同党は2人の特定枠候補を当選させた。

 れいわも、難病「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」患者の船後靖彦氏と、脳性まひで重度障害者の木村英子氏をそれぞれ特定枠の1位と2位に指定し、2議席を得た。

 特定枠候補は選挙事務所の設置やポスター掲示、個人演説会などが禁止されている。船後氏の得票数は4165票、木村氏は5211票で、れいわが得た228万764票に占める割合は、わずか0・18%と0・23%だった。一方で43・5%に上る99万票超をたたき出した山本氏が落選するいびつな特定枠制度は、民意を的確に反映しているとは言いがたい。(清宮真一)

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