迷惑電話で中国側に遺憾の意を伝える　外務省局長が「憂慮している」

【日本ニュース24時間】外務省の局長が、迷惑電話の問題について、中国側に対して遺憾の意を伝えました。

外務省の鯰博行アジア大洋州局長は26日、在日中国大使館の楊宇次席公使に対して、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に関連し、中国からと思われる迷惑電話や嫌がらせが多数発生していることを伝えました。局長は「非常に遺憾で心配している」と述べました。

迷惑電話については、東京都江戸川区の区総合文化センターに中国の国番号「86」からの着信が相次いでいました。日本政府関係者によれば、日本の医療機関や飲食店にも電話がありました。中国の動画投稿アプリでは、日本に抗議の電話をするよう呼びかけがされているとのことです。

日本大使館は、短文投稿サイトである微博（ウェイボ）の公式アカウントを通じて、商業施設への迷惑電話が経済損失を招き、医療機関においては人命に関わる可能性があることを指摘しました。こうした電話は「犯罪行為である」と厳しく非難しました。

また、日本大使館の近くにある日本料理店では、従業員が「店舗への嫌がらせがあるのではないか」と心配を述べています。広東省広州市にある日本総領事館が入る施設でも、24日から警察官が警戒態勢に入るようになりました。

以上、【日本ニュース24時間】がお伝えしました。