トリプル台風が日本に接近中!影響は?

台風9号(サオラー) 北上中、非常に強い勢力

台風9号の画像
画像:tenki.jp

台風9号(サオラー)をはじめ、台風10号(ハイクイ)、台風11号(ダムレイ)の3つの台風が日本周辺で活発に発生しています。各台風の進路や速度は異なりますが、それぞれが日本への影響を及ぼす可能性があります。

まず、台風9号はフィリピンの東を北上中で、現在は「非常に強い」勢力を保っています。今後、台風は発達しながら沖縄の南に進み、30日頃には沖縄に接近する可能性があります。先島諸島の沿岸ではうねりが発生し、29日には次第にしけてくるでしょう。30日からは大しけとなる見込みですので、高波には警戒が必要です。

台風11号(ハイクイ) 沖縄や奄美で大荒れの天気に

台風11号の画像
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台風9号と共に注目されるのが台風11号です。台風11号はマリアナ諸島で発生し、現在は西北西へ進んでいます。この台風も次第に発達しながら西へ進み、31日には日本の南部に達する見込みです。9月1日頃には台風の暴風域が沖縄に接近する恐れがあります。

先島諸島では台風9号の影響により、29日頃からしけが続きます。台風11号の北上に伴い、海の状態は数日間にわたって荒れるでしょう。30日から9月2日にかけては大しけとなり、海のレジャーには注意が必要です。また、風や雨の影響も出てくる可能性があります。週末には暴風や大雨などの悪天候になる恐れがありますので、交通機関にも影響が出る可能性があります。最新の情報に留意してください。

台風10号(ダムレイ) 日本から離れて影響は小さい

台風10号の画像
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そして、もう一つの台風10号は岩手県宮古市の東に位置し、北東へ進んでいます。台風は徐々にスピードを上げながら東へ進み、29日には日本の東側へ到達し、その後は温帯低気圧に変化する見込みです。30日にはアリューシャンの南まで進む予想です。

28日はこの台風からの湿った空気が本州付近に流れ込み、東北地方の太平洋側の沿岸部などで雨が降りました。沿岸部ではうねりも発生しています。ただし、台風10号は次第に東北から遠ざかり、その影響は小さくなるでしょう。

台風シーズン真っ只中!台風への備えを

台風10号の影響は小さくなりますが、台風9号と台風11号は沖縄近海に影響を及ぼす可能性があります。西日本や東日本には直接の影響はないかもしれませんが、台風からの湿った空気が流れ込むことで大気が不安定になり、雨雲が発達しやすくなるでしょう。そのため、局地的に激しい雨が降る可能性もありますので、注意が必要です。

台風発生のピーク時期を迎えており、9月以降も多くの台風が予想されます。台風に備えて、日頃から十分に警戒し、準備をしておきましょう。

記事引用元:日本ニュース24時間

日本気象協会 本社 小野 聡子