ロシア国内にドローン攻撃、ウクライナが空から攻撃を仕掛ける

ロシア国内に大規模なドローン攻撃が発生、ウクライナの空爆は侵攻後最大規模

ウクライナ攻撃
大規模な火災が発生し煙が立ち上るロシア・プスコフの町=29日

ウクライナ侵攻開始以降、ロシアはウクライナからのドローン(無人機)攻撃により、最大規模の攻撃を受けました。また、同じくこの時期にロシアの首都キーウもロシアの爆撃を受け、2人の男性が死亡しました。空の戦いはますます激しさを増しています。

ロシア国内でのドローン攻撃の様子が映像で捉えられる

ロシアでは30日未明、モスクワ州を含む6州で攻撃が行われました。ロシアとエストニアの国境に近い西部プスコフでは、空港が狙われ無人機攻撃があり、複数の輸送機が被害を受けたとの情報があります。

ロシアの当局者は死傷者についての情報を公表しておらず、ほとんどの攻撃を阻止したと主張しています。

クリミア半島東部でも、ロシアの防空部隊がウクライナのミサイル1発を撃墜しました。また、ロシア西部のブリャンスク州でも30日、少なくとも1機のドローンを撃墜したと報告されています。

ロシアが任命したクリミア首長の顧問であるオレグ・クリュチコフ氏によれば、クリミア東部に落下したミサイルの破片が野原の草に火を引き起こしたと明らかにしました。ただし、このミサイルに関する詳細な情報は提供されていません。

一方、キーウの当局者は、ロシアによる「大規模」な爆撃が夜間に行われたと説明しています。キーウの軍政当局トップであるポプコ氏は、「キーウは春以来、これほど激しい攻撃を受けたことはない」とSNSテレグラムで述べました。

ポプコ氏によると、複数のグループに分かれたドローンが「異なる方向から」キーウに向かって飛来し、その後ミサイルも発射されたとのことです。彼らは防空システムで「敵の目標」とされる20以上の物体を破壊したと主張しています。

キーウ市の軍政当局によれば、26歳と36歳の男性2人が死亡し、落下した破片で3人が重傷を負いました。

ウクライナ全土では、巡航ミサイル28発を迎撃し、夜間に発射されたドローンのうち15機を破壊したと報告されています。これらの情報はウクライナ軍のザルジニー総司令官によって30日に公表されました。

ここ数週間、ウクライナはロシア国内の戦略目標を空から攻撃する姿勢を大胆に示しています。これはロシア国内の不安感を増大させる試みと見られています。


この記事は「日本ニュース24時間」がお届けします。日本ニュース24時間