70万部の大ベストセラー『食品の裏側――みんな大好きな食品添加物』の著者、安部司氏が、このたび料理家のタカコナカムラ氏とともに『日本人なら必ず食べたい安部おやつ』を上梓した。
【写真で見る】「食品添加物の神様」と呼ばれた安部司氏が「無添加×安心×美味しい」「軽食・おかずにもなる」をコンセプトに考案した「安部おやつ」の大人気メニューの数々
砂糖と油が大量に使われ、添加物が入った市販のお菓子に不安を感じる人、日々の間食・おやつに悩む人のために、「無添加×安心×美味しい」「軽食・おかずにもなる」をコンセプトに、112のバラエティに富む「健康おやつ」を、両氏が開発したものだ。
プロの料理人も注目する今年度の「第12回料理レシピ本大賞」に、『食品の裏側』が料理部門の、『安部おやつ』がおやつ部門の、それぞれ「最終候補作品」に選ばれ、話題を呼んでいる。
本稿では、人生をかけて「食の安全性」を追求し続ける安部氏が「日本人が知らない『ポストハーベスト』の超残念な真実」について語る。
■収穫後の農産物に使われる「ポストハーベスト」は安全?
前回の記事(平気で「油」ばかりとる人が知らないヤバすぎる真実)および前々回記事(「パン、ラーメン、うどん、ケーキ、お菓子も…」平気で「小麦粉」ばかり食べる人が知らない“ヤバすぎる真実”)で、「ポストハーベスト」と「遺伝子組み換え農作物」について述べたところ、みなさんから思わぬほどの大きな反響がありました。
やはり多くの人が「ポストハーベスト」「遺伝子組み換え農産物」について、どこかで不安に思っているのだと思います。
そこで今回と次回で「ポストハーベストと遺伝子組み換え農作物の安全性」について詳しく語ってみたいと思います。
今回は、まず「ポストハーベスト」について解説していきます。
ポストハーベストとは、農作物の収穫後に農薬を使用するものです。
なぜ収穫後に農薬を使うのかというと、長期保存・輸送のためです。農産物を世界中から日本に運んでくるとき、船の中で虫がわいたり、腐ったりしないように薬剤が使われるのです。