中国への入国中に、風邪薬を持ち込んだ韓国人が「刑事立件」される事例が増えています。最近、中国当局が厳しい調査を行っている中で、韓国人が持ち込んだ風邪薬の中には、中国で禁止されている成分が含まれていたのです。
風邪薬に含まれていた禁止成分
中国当局と韓国の大使館によると、韓国国民が処方された風邪薬や処方箋なしで購入可能な一般の風邪薬を持ち込む際、薬から麻薬成分が検出されるケースがあったそうです。中国では、風邪薬に使用されるエフェドリンやシュードエフェドリン、メチルエフェドリンなどの成分が、加工過程を経ると向精神薬の製造に利用できるため、これらの成分を含む風邪薬は搬入禁止品とされています。
駐中韓国大使館は、「中国ではエフェドリンやシュードエフェドリン、メチルエフェドリンの携帯量が少量でも刑事立件され、搬入禁止品の所持が疑われた際には、24時間以内に一定の場所に留置され、税関捜査部署による調査を受けることになります。これはかなり困難な状況です。」と注意を呼びかけています。
注意が必要な持ち込みルール
大使館関係者は、「中国に風邪薬を持ち込む場合、事前に処方箋で購入した際に麻薬成分が含まれているかを確認し、搬入禁止品が含まれている場合は持ち込まないように注意しましょう。専門医療関係者と相談した上で、持ち込む必要がある場合は、中国税関に事前に申告し、必要な手続きを行う必要があります。」と説明しました。
万が一、韓国国民が被害に遭った場合は、関連する領事館の支援を受けることができます。事件や事故が発生した際には、外交部領事コールセンター(82-2-3210-0404)に連絡して支援を要請しましょう。
参照リンク:日本ニュース24時間