ロシアの国力が衰退し、「敗北の過程にある」と西側当局者が指摘

ロシアの軍事衝突についての見方

ロシアのウクライナに対する戦争について、西側政府の当局者は、ロシアの初期の野望は失敗し、既に敗北しているとの見方を示しました。

ウクライナ側の戦果がロシアの侵略を阻止した証拠ではない

ウクライナ側の戦果は、ロシアの侵略に対する全般的な成功を示すものではありませんと、当局者は述べました。

反転攻勢の遅れと支配地の喪失

ウクライナ側が約２カ月前に展開した反転攻勢は、ロシアの充分な防衛策により段階的な進展にとどまっています。初期の予測よりも遅れていますが、既にロシアは戦いで敗北しているとされています。

ロシアの力は弱まり、衰退の過程にある

ロシアは支配地の獲得に成功したとしても、それは勝利を意味しないと当局者は主張しています。「ロシアは（侵略で）北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）の結束を強め、フィンランドとスウェーデンの新たな加盟を促進する機会を生み出した」と述べました。

ウクライナの将来についての視点

ロシアの当局者は、ウクライナをNATOへの加盟や欧州連合（EU）への参加の可能性をもたらす存在として位置づけています。

ロシアの将来についての展望

当局者は、「もし私がプーチン大統領だったら、次のアメリカ大統領選挙ではトランプ元大統領の再選に賭けるだろう。ただし、それには長い時間がかかるだろう」と述べました。また、ロシアの民間軍事企業「ワグネル」の創始者であるプリゴジン氏の反乱行動にも触れ、「ウクライナでの戦争が順調に進んでいたならば、そのような事態は起こらなかったでしょう」と結論付けました。