ジャニーズ事務所の性加害問題により、各企業が広告戦略見直し
デーブ・スペクター氏が8日、MBSテレビの情報・報道番組「よんチャンTV」にリモート出演しました。ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題が浮上し、所属タレントをイメージキャラクターとして使用している各企業が広告契約を見直す動きを見せていることについて言及しました。
ジャニーズ事務所は7日、記者会見を開きました。藤島ジュリー景子社長の退任と、少年隊の東山紀之の新社長就任を発表しました。両名はジャニー氏による性加害の事実を認めて謝罪しました。今後は専門家の参加による法令順守や人権侵害防止のための体制整備を行い、被害者への補償もおこなわれます。ジャニーズ事務所は名称変更は行わず、改革に取り組む方針を示しました。
これに先立ち、各企業は所属タレントを起用した広告戦略の見直しを進めていました。東京海上日動火災保険は嵐の相葉雅紀をイメージキャラクターに起用していましたが、広告契約の解除を検討していることを明らかにしました。日本航空も「適切な対応が取られるまでの間、広告への起用を見送る」と表明し、アサヒグループホールディングスも「ミンティア」のイメージキャラクターである「Snow Man」との契約を終了することを発表しました。
デーブ氏は「ジャニーズのタレントの起用を急にやめるのはおかしい」とコメントしました。「今までのスポンサーや広告代理店は性加害について噂を聞いていたはずだし、急にコンプライアンスを理由に契約を解除するのは違和感を覚えます。自然に更新しないCMもあるでしょうが、これは一気にやり過ぎではないでしょうか?個人のスキャンダルとは違い、こちらは事務所全体に関連する問題です。ヒステリックに対応することは逆効果だと思います」と持論を述べました。
また、デーブ氏は「企業が同調しているようにも見えます。誠意の欠如を感じますし、ケースバイケースで判断すべきです。新たなジャニーズタレントを起用するかどうかは別の話であり、現在の流れに乗った人工的な感じを受けます。正直、不愉快だと思います。一気にやり過ぎだと感じますし、ドミノ現象のように拡大していくことも懸念されます。今後、テレビでも同様の動きが起こる可能性もありますね」と、企業側の一斉な対応に疑問を投げかけました。
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