「学歴詐称疑惑」伊東市長、高校卒業証提出で失笑と波紋—迫る不信任案再提出の危機

10月21日、学歴詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長が、自身の最終学歴を示すものとして「高校」の卒業証明書を提出しました。この異例の対応は、全国的な注目を集めていた市長の学歴問題に新たな波紋を投げかけ、市民やインターネット上からは失笑と批判の声が上がっています。

市長が「高校卒業証明書」を提出した背景

伊東市では、今年10月から新たに履歴書や最終学歴を示す証明書などの提出を求める要領を制定しました。この新しい規則に基づき、田久保市長も学歴証明書を提出する運びとなりました。しかし、疑惑の対象となっていた「東洋大学」の卒業を証明するものではなく、提出されたのは「静岡県立伊東城ケ崎高等学校普通科」の卒業証明書でした。この事実は市の公式ウェブサイトでも公開されており、多くの市民がこの情報に接することとなりました。

学歴詐称疑惑の中心人物、静岡県伊東市の田久保眞紀市長の公式ポートレート学歴詐称疑惑の中心人物、静岡県伊東市の田久保眞紀市長の公式ポートレート

ネット上の「失笑」と「自己否定」の声

田久保市長が高校の卒業証明書を提出したというニュースは、瞬く間にインターネット上で拡散され、多様な反応が寄せられました。
《ギャグやろ》《何やっているのこの人 笑》《少なくとも高校は卒業できていた》《えーっと、ノリツッコミ待ち?》《下手な漫才より面白いことしてるな》《返しうまいな R1グランプリ、出ないかな》《腹立つけどちょっと笑っちゃったよ》《ここでまさかの高校卒業証明書とは…完全にコントやん》といった、困惑や皮肉、そして失笑を誘うコメントが多数を占めました。
その一方で、この提出は、市長が自らの学歴詐称疑惑の中心である「東洋大学を卒業していないこと」を公的に認めたに等しい行為であるという厳しい指摘も上がっています。最終学歴の証明を求められている状況下で高校の卒業証明書を提出したことは、大学卒業の事実がないことを間接的に証明してしまった形です。

繰り返される「保身」と市民の憤慨

田久保市長の学歴詐称疑惑は、今年6月から浮上し、伊東市の政治を混乱させてきました。9月1日には、市議会で市長の不信任案が全会一致で可決される事態に至りましたが、市長は辞職を選ぶ代わりに「議会の解散」という道を選択しました。この解散に伴い実施された市議会議員選挙には、伊東市の財源から実に6300万円もの公費が投じられ、市民の間では「税金の無駄遣い」として強い憤慨の声が上がっています。今回の高校卒業証明書提出も、一連の保身に走る姿勢の表れと見られており、市長の辞職を求める声は今も止むことはありません。
難波喬司静岡市長も10月21日の定例会見で、伊東市の議会解散について、法律の規定に基づいているとしつつも、「大義がない解散」「時間と費用の無駄」と手厳しく批判しています。

不信任案再提出と失職へのカウントダウン

事態は刻一刻と動いており、10月31日には伊東市議会の臨時会が開催される予定です。この臨時会では、再び田久保市長に対する不信任決議案が提出されるものと見られています。議会の解散後に行われた市議選では、新たに当選した20人の議員のうち、いわゆる「田久保反対派」が19人、「賛成派」はわずか1人という圧倒的な構図となっています。この新たな議会構成を考慮すると、不信任案は可決される公算が極めて大きく、田久保市長は今度こそ失職を免れない状況に追い込まれています。

最後まで自らの立場を守ろうと抗い続ける田久保市長ですが、その政治生命の終わりが目前に迫っているのかもしれません。この一連の騒動は、伊東市の政治の信頼性に深刻な影を落としています。

参照元

Source link