ジャニー氏の庇護を受けてきた東山紀之の“裏の顔” 超人気女優との”同棲”も事務所パワーで握り潰す

ジャニーズ事務所の新社長に就任した東山紀之(56)は、故ジャニー喜多川氏による“性加害”について、「噂は知っていましたが、恥ずかしながら何も出来ず、何の行動もしてこなかった。私自身被害を受けたことはなく、性被害の現場に立ち会ったこともなく、先輩からも後輩からも相談はなかった」と、額にうっすらと汗をにじませながら語った。その言葉は筆者がこれまで取材してきたジャニーズ事務所関係者たちの証言とは明らかに食い違っており、もはや東山の言葉には何の説得力も信憑性も感じられなくなった。

そんな東山と筆者が初めて取材現場で相対したのは今から30年くらい前のこと。東山がNHK大河ドラマ「琉球の風」で26歳にして主演を務めた勢いのある頃だった。当時、東山は舞台で共演し急接近した超人気女優Aと“同棲状態”にあり、芸能関係者たちの間で「東山が真剣に結婚を考えているらしい」と囁かれていた。

東山の力の裏にはジャニーズ事務所のパワーが

そして筆者が東山とAを直撃取材したのは、2人が東京・麻布十番で食事をした後、店を出た直後だった。

「Aさんとの結婚は本当ですか?」

少し動揺した様子を見せた東山は、Aを店内に戻すと筆者にこう言い放った。

「おたく、どこの社? 写真を撮ったって、絶対に記事にはならないからね……」

ファンやテレビで見せるアイドルから豹変した、カメラマンや筆者を見る目つき、傲慢な口ぶりに全身の血が逆流したような感覚に陥ったことを昨日のことのように記憶している。

彼の言葉を噛み砕けば、「ジャニーズ事務所の力でこんな直撃取材なんて簡単にひねり潰すことが出来るんだよ。あなただって知っているでしょ?」というわけだ。

その後、故メリー喜多川元会長の「その女優との交際はお遊びにしておきなさい」という“鶴の一声”で2人は8年にも及ぶ同棲生活を解消したといわれている。

東山の給料は錦織、植草の10倍

東山の新社長就任にあたり、特筆すべきは東山と同僚や後輩たちとの関係だろう。組織のトップに立つ人間として、部下や後輩たちから慕われる人望の厚さは必要不可欠のはずだが、元Jrだったメンバーたちに話を聞くと、東山には「俺に近づくな!」みたいなオーラがあふれているという。ヘタに声を掛けようものなら怒られてしまうような空気さえ漂わせているという。その象徴的な出来事を元ジャニーズ事務所関係者が教えてくれた。

「1985年12月にデビューした頃の少年隊……つまり東山さん、錦織一清さん(58)、植草克秀さん(57)は給料も横並びだったのですが、数年後には東山さんだけが飛び抜けて待遇が良くなっていったのです。その理由は故ジャニーさんが言っていた『ヒガシは何でも言うことを聞いてくれるから』だと噂されていました。デビューから10年後には東山さんと他の2人の給料格差は10倍に広がっていたとも聞いたことがあります。錦織さんと植草さんが故メリーさんに改善を訴えても、メリーさんも『ヒガシは特別だから……』と取り合ってもらえなかった。東山さんはこれを知ってか知らずか、3年前に2人が事務所を去る時も彼らを守ろうとしなかった……と」

東山は社長就任会見を前に自らがメインMCを務める報道番組で3日、「コメントは控えさせていただきます」と発言した。しかし同日にKAT-TUNの中丸雄一(40)、2日にはAぇ!groupの福本大晴(23)は自分の言葉で、それぞれ“性加害”騒動について真摯に向き合うコメントをしている。事務所再建に向け、年内をもって表舞台から退く東山がこれからどんな仕事をしていくのか。

(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)

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