ロシア軍はクリミア併合後、タルカンクート岬の沖合に浮かぶ石油掘削リグ(通称:ボイコタワー)を占拠し、軍事利用してきました。しかし、ウクライナ国防省情報総局(GUR)は11日、ボイコタワーの支配権を取り戻したことを発表しました。
ロシア軍にとって脅威となったボイコタワー
ロシアはクリミア併合後、タルカンクート岬の沖合に浮かぶ石油掘削リグ(通称:ボイコタワー)を占拠し、レーダー監視やヘリの補給ポイントとして軍事的に利用していました。しかし、昨年6月にウクライナ軍がミサイル攻撃を行い、ボイコタワーは注目を浴びました。
その後、8月下旬にはボイコタワー周辺でウクライナ軍とロシア軍の戦闘が発生し、S-400が破壊されるなどの報告がありました。さらに、タルカンクート岬のマヤク村付近にもウクライナ軍が一時的に上陸し、ボイコタワーを起点に活動していることが明らかになりました。そして、11日、ウクライナ国防省情報総局(GUR)はボイコタワーの支配権を取り戻したと発表しました。
ウクライナ軍はこの作戦でロシア軍のSu-30を撃退し、ボイコタワーに持ち込まれていた誘導兵器や海上レーダーシステムを鹵獲したようです。現在、ボイコタワーにはウクライナ軍が常駐しているかは不明ですが、ロシア軍から見れば、タルカンクート岬沖合に浮かぶボイコタワーは不気味な存在となっています。
(追記:ロシア軍が2015年に占拠した後、石油掘削リグを移動させていた可能性があるため、上記の図に書かれている位置が正確であるかは確定していません)
ウクライナ軍がクリミアへの上陸作戦を実施し、タルカンクート岬付近で交戦しました。また、ウクライナ軍はクリミア西部に配備されたロシア軍のS-400を破壊することにも成功しました。
※アイキャッチ画像の出典:Головне управління розвідки МО України
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