LM、米陸軍にMK.41を流用したタイフォン・ウェポン・システムを納品

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ロッキード・マーティンはMK.41を流用して「Typhon Weapon System=タイフォン・ウェポン・システム」を陸軍に引き渡したと今月5日に発表、このシステムはトマホークとSM-6を使用して地上目標を攻撃することが目的だ。

今回引き渡されたTWSはプロトタイプ的な位置付けなので暫定的な能力しかなく、陸軍がTWSの本格導入を実行に移すかはまだ確定していない

米陸軍は中距離核戦力全廃条約(INF)が失効したことで空軍が担当していた中長距離攻撃能力の獲得を目指しており、複数のロングレンジウェポン開発を同時進行で進めているのだが、その中で最も革新的なのが弾頭に極超音速滑空体(HGV)を採用した「LRHW(長距離極超高速兵器)」で中国のDF-17に対応した兵器だ。

LM、米陸軍にMK.41を流用したタイフォン・ウェポン・システムを納品

出典:ロッキード・マーティン

開発が順調に進めば2023年にプロトタイプが完成する予定なのだが、極超高速兵器やHGVの開発は陸軍や防衛産業にとって初めてなので開発リスクが高く、仮に実用化に漕ぎ着けても調達コストが高騰することが予想されており、開発リスクが低く調達性の優れたロングレンジウェポンも用意しておく必要がある。

そこで白羽の矢が立ったのが海軍が使用している巡航ミサイル「トマホーク」と艦対空ミサイル「SM-6」で、米陸軍はMK.41を流用した発射基でトマホークとSM-6を使用すれば比較的簡単にロングレンジウェポンを開発することが出来ると判断、ロッキード・マーティンにトマホークとSM-6が統合された発射基、射撃管制システム、支援機材一式を搭載する車輌システムを3億3,900万ドルで発注していたが、今月5日に最初のシステムが陸軍に納品されたと報じられている。

LM、米陸軍にMK.41を流用したタイフォン・ウェポン・システムを納品

出典:U.S. Army Typhon Weapon System

このシステムはTyphon Weapon System(タイフォン・ウェポン・システム=TWS)と呼ばれており、イージス・システムのコマンド・アンド・コントロール機能とMK.41を組み合わせた移動式のランチャーで、1基のランチャーに4発のミサイルが搭載でき、TWSは4基のランチャーで構成されるため計16発のミサイルを同時に運用することが可能だ。

但し、今回引き渡されたTWSはプロトタイプ的な位置付けなので暫定的な能力しかなく、陸軍がTWSの本格導入を実行に移すかはまだ確定していない。

LM、米陸軍にMK.41を流用したタイフォン・ウェポン・システムを納品

出典:U.S. Navy photo/Released

因みにTWSに統合されるSM-6 BlockIB(空中目標を交戦した場合の最大射程は300km以上)は空中目標ではなく陸上目標との交戦に使用される予定で、最大到達速度がマッハ5を超えるため簡易の極超音速兵器として機能(BlockIAから対地/対艦攻撃能力がオプションで用意されていた)する。

米陸軍、トマホークとSM-6を流用してロングレンジウェポン開発に着手

 

※アイキャッチ画像の出典:ロッキード・マーティン

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