リビア洪水 被害拡大、死者5000人超、1万人行方不明 北東部で壊滅的な状況

リビア洪水

大規模な洪水がリビア東部のデルナを破壊し、数千人が死亡し、1万人以上が行方不明になっていることが明らかになりました。

洪水の被害状況

国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)によると、行方不明者の数は1万人を超え、リビア政権の内務省によると、想定される死者数は5300人に達しています。

洪水は東部のトブルク地域で発生し、強い雨によってダムが決壊しました。

トブルク当局者によると、この洪水で145人のエジプト人が死亡したと発表されました。

アブドゥルジャリル保健相によると、リビア東部のデルナではダムの水が流れ込んで大きな被害が発生し、6000人以上の行方がわからなくなったと地元のテレビで報じられました。アブドゥルジャリル氏は、デルナの状況を「壊滅的」と表現しました。

デルナ市内の一部地域は完全に水に飲み込まれたとの報告もあります。

救急サービスの広報官によれば、デルナの病院は機能停止状態であり、遺体は遺体安置所の外の歩道に置かれているとのことです。

デルナでボランティア活動に従事している医師は、「人々は現在、腐敗しつつある遺体の回収作業を行っています」と説明しました。

洪水の映像を目にし、親族と連絡が取れないことから不安を感じているデルナの住民の親族たちは心配しています。通信網は使用不能になっているため、連絡が取りづらい状況です。

援助の申し出と課題

洪水被災地での生存者の捜索活動が続けられる中、複数の国や人権団体が支援を申し出ています。トルコの航空機は救援物資を載せてリビアに到着し、イタリアも救助活動支援チームを派遣することを発表しました。

しかし、リビアでは政権間の争いが10年以上続いており、異常気象などの災害への備えが不十分です。

リビア洪水の被害は深刻であり、多くの人々が困難な状況に立たされています。被災地の復旧および支援のために、国際的な協力がますます重要となっています。

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