「自民党議員の衣装差別発言」法務局が「人権侵害」と認定

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自民党の杉田水脈衆議院議員が7年前にソーシャルメディアに投稿した衣装に関する発言が物議を醸しています。この問題に対し、札幌法務局が「人権侵害の事実があった」と認定しました。この決定により、杉田議員はアイヌの文化を学び、発言に注意するよう啓発されることとなりました。

札幌法務局の認定

朝日新聞の報道によれば、札幌法務局は、杉田議員が韓国のチマチョゴリと日本のアイヌ族の伝統衣装を貶めた発言に関連して、「人権侵害」を認定したとのことです。札幌法務局は、アイヌの文化について学び、差別的な発言を避けるよう啓発することを決定しました。

杉田議員の発言とその経緯

杉田議員は2016年、スイスで開催された国連女性差別撤廃委員会に出席した後、自身のソーシャルメディアに「会議室では小汚い格好に加え、チマチョゴリ(韓服)やアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」という文を写真と共に投稿しました。さらに、「完全に品格に問題がある。同じ空気を吸っているだけで気分が悪くなる」と付け加えました。

当時は議員ではなかったため、この発言はあまり注目を浴びませんでしたが、昨年8月に政務官に起用されると、この発言が取り上げられ、批判が高まりました。その後、杉田議員は発言を削除しましたが、他の「暴言」にも注目が集まり、昨年12月に更迭されました。

札幌アイヌ協会の申し立て

今回の「人権侵害」の認定は、2016年の国連会議に出席した札幌アイヌ協会所属の女性が、杉田議員の発言が「侮辱であり、人格を否定して貶める差別的な内容」として救済を求めたことによるものです。札幌法務局はこの申し立てを受けて、「人権侵害の事実があった」との決定を下しました。アイヌは長い間差別と弾圧を受けてきた先住民であり、日本の明治政府以後、文化と言語の使用が禁止されてきました。

批判が広がる

杉田議員の発言はこれまでにも繰り返されてきました。男女平等についての発言や同性カップルに関する意見など、度を越えた暴言が相次いでいます。この問題に対しては、連立与党内でも批判の声が上がっています。自民党の中堅議員は「本人が説明責任を果たすよう、党できちんと対応すべきだ」とコメントしました。公明党関係者も「人権意識の低さに言葉も出ない」「問題発言を繰り返してきた自民党に責任がある」と指摘しました。

杉田議員の暴言が問題となっていることは明らかです。今回の決定により、議員の発言に対する資質や意識が再び問われることとなりました。

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