これからの歯磨きに変化が訪れる?「手を使わない歯ブラシ」の驚くべき仕組み

全自動歯ブラシ

「口にくわえるだけで勝手に磨いてくれる」。最近、話題の歯ブラシについて、開発者の栄田源氏にインタビューしました。

全自動歯ブラシの仕組み

栄田源氏によると、全自動歯ブラシには、奥歯用と手前歯用のブラシが組み合わさっており、内側と外側の歯を同時に磨くことができるそうです。現在では「最短で60秒の歯磨き」を提供していますが、将来的には30秒を目指しているとのことです。

この歯ブラシは伸縮性があり、くわえていても苦しくならず、優しい力で歯を磨いてくれます。そのため、介護施設でも試験導入されているとのことです。栄田氏は、「ご自身で歯を磨くことが難しい場合、家族や介助者の負担が大きくなってしまいます。しかし、全自動歯ブラシを利用すれば負担が軽減され、口腔機能を維持するメリットが得られる」と話しています。

さらに、将来的には「個人に合わせた磨き方」を実現したいとのことです。具体的には、食べたものや飲んだもの、歯並びなどの情報を事前に入力し、ボタンを押すだけでその人に最適な磨き時間と方法を提供できるようになるとのことです。

全自動歯ブラシを活用することで、唾液や歯茎、歯の状態などのデータを取得し、個人の健康管理にも役立てたいという意欲も持っています。歯ブラシ開発のきっかけは、「ロボット技術を活用して人々の健康をサポートしたい」という強い思いだったそうです。

「人間とロボットの共存」

栄田氏は、全自動歯ブラシに注いだ情熱が歯ブラシだけに留まらないと話しています。「人間とロボットの共存」という大きなテーマについて考えており、「日常にロボット技術が溢れることで、より豊かな生活が実現する」と考えているとのことです。

ゆくゆくは全自動歯ブラシを活用した個人の健康管理にも役立てたい

全ての人が日常的に活用できるものであり、健康を維持するために必要なものを考えながら、革新的なアイデアを実現していくことが使命だと感じているそうです。大学の研究室で技術開発に成功し、2018年に起業しました。現在は介護施設だけでなく、一般の方々も利用できるようにするために開発を続けています。

このような全自動歯ブラシの登場により、歯磨きは今後大きく変化するかもしれません。短い時間で手間なく歯を磨くことができるこの革新的な歯ブラシは、多くの人々にとって便利で役立つものとなるでしょう。

記事の出典元: 日本ニュース24時間